日本社会は「統一感があるが、伸びやかさがない」小池都知事会見11月18日(本文2完)
強化アイテムとは何を意味するのか
NHK:すみません、もう1点。冒頭にも触れられましたタートルネックのことで伺いたいんですけども。今日のエネルギー等対策本部の中では、タートルネックをこの冬の新たな強化アイテムに据えて、都として率先的に取り組んでいくということでした。この意図、意味、強化アイテムというのはどういうことを意味するのかというのを1つ伺いたいのと、タートルネックというと結構、まだまだ固い職場とかにはなじまないとかいう意見でですね。女性にとっても、体型が強調されてしまって着にくいって意見もあると思いますが。 小池:そうなんですか。 NHK:こういう中でどういうふうにわれわれは受け止めてウォームビズっていうのを進めていけばいいか、お聞かせください。 小池:2つありますよね。暖かいということが1つと、それから、それによって全体のエネルギー消費が少なくなることによって、エネルギーの中身によりますけれども、CO2削減につなげていこうと。1人1人の積み重ねの集合体であるということなので、1つは意識改革、これが最大です。欧州でもマクロン大統領が率先してタートルネックを着ているように、やはり国民への呼び掛けという効果と、現実に暖かいということにつながるんだろうと思います。それぞれ工夫しながら、この冬の厳しいエネルギー情勢、これをみんなで乗り切るための1つのツールだと、いろいろ工夫をしながら、また、おしゃれ磨きをどうするのかなどなど、それは楽しんでいただくぐらいの余裕を持って、しかしながら、なかなかこの冬厳しいですよという、そういう共感を皆さんと共有していきたいというふうに思っています。 そもそも私は、TPOに合わせればいいんで、日本はもう本当に、これもマスクの話にも共通してくるのかもしれませんけれども、人と違うことをやると何か目立つんじゃないかとか変に見られるんじゃないかとか、そういうことが社会全体をある意味、非常に統一感があるけれども、一方で伸びやかさがないなというのはつくづく感じます。スタートアップの企業数というか、試み数の世界比較で、そんなところも根底にあるんじゃないかなと思ったりもします。 話飛んでしまいますけれども、そういった中で自分がどうすれば暖かくなって、家族も風邪ひかないで、それでいて電気代をどうやって抑えるかっていう現実論と、それから生活、ライフスタイルとが合わさってくれればいいんだろうと思いますし、都として、都庁の職員がそういうタートルネックで、職場で仕事をするということについては、むしろ是として取り組んでいくということを示したいと思っております。 NHK:ありがとうございました。各社さん、お願いします。