春に美しいスイセンの花を咲かせましょう!正しい植え方や育て方、うまく咲かせるためのコツとは?
害虫と病気
スイセンは丈夫で、病害虫に悩まされることはあまりありませんが、球根腐敗病やスイセン黄色条斑ウイルスにはご注意を。害虫としては、ネダニやスイセンハナアブなどが挙げられます。 スイセンハナアブはマルハナバチに似ていて、メスの成虫は球根の上部や葉に卵を産み付けます。孵化すると、小さなウジムシが球根をかじってしまいます。「スイセンハナアブの成虫はあたたかく日当たりの良い環境を好むため、日陰や吹きさらしの場所に植えられたスイセンは感染しにくくなります」とハッチンズ。スイセンの近くに卵を産み付けられてしまうのを防ぐ秘訣は、土を圧縮すること。「開花時期を終えたら、メスのスイセンハナアブが卵を産み付けないように、スイセンのまわりの土を押し固めましょう」と彼はいいます。「葉を刈り込むべきときがきたら、土をかき集めるか土を加えるかして、穴をふさぐのです」 また、高品質の球根を選ぶことも害虫を防ぐことに有効です。「信頼の置けるサプライヤーから固く、良質な球根を購入しましょう。これにより、スイセンハナアブを庭に呼び込んでしまう事態を避けることができます」とハッチンズ。 害虫の有無は、定期的にチェックしましょう。「春には、葉の早枯れや黄変、生育不良、球根の穴、幼虫の存在といった問題の兆候に目を光らせてください」とハッチンズ。「害虫に攻撃された形跡のある球根は、幼虫が球根を離れて土のなかでサナギとなる前に掘り起こして処分してください」
スイセンの病気
【腐敗病】 水はけの悪い土に植えられた球根は、腐ってしまうことが多いです。これを、腐敗病といいます。腐敗病に気づいたら腐敗してしまった球根を取り除き、これが他の球根まで広がることを防ぎましょう。 【スイセン黄色条斑ウイルス】 もし葉に黄色や茶色のしま模様を見つけたら、それはスイセンが黄色条斑ウイルスに感染してしまった証拠。残念ながら、この状態に陥った球根を改善する方法はありません。被害の拡大を防ぐため、感染した球根は廃棄してください。 注意:感染した球根をコンポストに入れないこと。そうすると、完成したコンポストを庭中にまき散らしてしまうことになります。病気になってしまった球根は、廃棄することが重要です。