春に美しいスイセンの花を咲かせましょう!正しい植え方や育て方、うまく咲かせるためのコツとは?
種から育てることは可能?
スイセンは種からも育ちます。ただし、かなりの時間が必要であることを覚悟しましょう。種が花をつけられるだけの球根に育つまでは、5年から6年かかるのです。そして、かなり高い技術が求められます。プロの園芸家は、この手法を使うことがあります。
株分けはするべき?
株分けに関しては、その必要性についてさまざまな意見があります。株分けとは、球根を分けることや、親株から新しい球根を切り離すプロセスのこと。「最初の年に25株植えて、25の花をつけたとすると、5年目を迎える頃には花の数は15まで減ります。これでよければ、株分けをお試しください」とハッチンズはいいます。 球根が咲かせる花の数が減ったということは、土の栄養不足を意味します。「毎年秋に栄養をたっぷり与えてください。そうでなければ、そこに植えられている25の球根がすべての栄養分を吸い取ってしまい、そのエリアは深刻な栄養不足に陥ってしまいます」とハッチンズ。「こんなとき、球根が何をするかというと、花を咲かせるためのエネルギーを犠牲にして、その代わりに葉を茂らせ、より多くの日光を集めて自らの食料とするのです」 ハッチンズは、株分けよりも球根に十分な栄養を確実に与えることをすすめます。 「我が家には80年も植えたままになっているスイセンがあります。それらを掘り起こしたり、株分けしたりしたことはありません」と彼は明かし、毎年、秋に栄養を加えているのだといいます。「これの方が簡単だし、時間もかかりません。ご自身で選択してください。私がどうしているかは、わかりますよね」
花が落ちたスイセンの球根は掘り起こすべき?
スイセンの花が散ると、"見せ場"は終わりです。同じ季節に再び咲くことはなく、葉は黄色に変化していきます。見た目の美しさを求めるのなら、葉を切り取ってしまいたくなるかもしれません。けれど、そんな黄色い葉も太陽の光を吸収し、翌年に咲く花のため、球根に栄養分を溜めているのです。 葉も枯れ落ち、球根を掘り起こすべきときが来たら、乾燥させ、秋に植えるまで保管しましょう。そうすれば、夏の花々のために庭にスペースをつくることができます。土のなかに球根を入れたままにしておくという選択もありです。