大阪府・吉村知事が定例会見6月10日(全文1)第2波対策取りまとめたい
守る対象を明確にする対策もありうるのでは
となれば、その時点までやってたことっていうのを、どういうことをやってたのか。それで山を抑えれたんであれば、今度来る山についても、また同じように全てを止めるということをしなくてもいいんじゃないかということを今分析しています。併せて、お亡くなりになられている方っていうのは非常に、特性というのも見えてきています。大阪でもこれについて、お亡くなりになられた方、それから重症になられた方の分析っていうのをしてますが、やはり高齢の方です。70代以上の高齢の方がほとんどです。で、疾患を持たれている方がほとんど。 逆に言うと若い年代、子供はそういったことにはなってないとすれば、今度の目標としては子供たちの感染も防ごうと、いろんなもの全てを防ごうというので全てをダウンさせたわけですけど、じゃあ次の戦略として、守るべき人を守る、コロナ弱者といわれるような人たちの命を守るという、守るべき対象を明確にするという対策もありうるんじゃないかというふうにも思ってます。 この辺りを次の大阪の戦略にしていきたいと思いますし、そのためにまず必要なのは分析です。山を抑えられて良かったねだけで終わるんじゃなくて、そして次また人数、東京で何人増えました、北九州で出ました、これは第2波かもしれない、危機的ですとかいうのをどんどんやっていくんではなくて、どこまでが、われわれとしてこのウイルスを許容していくのか、そして許容できないのか、それをもうはっきりさせていきたいと思います。
休業者が非常に増えてきている
僕はゼロリスクを目指せませんので。ウイルスは存在します。だから感染者も今後出てきます。クラスターも出てきます。その中で、それをどのぐらい、どこを許容できて、どこからが許容できないのか、そこをきっちりとしていきたい、戦略を立てていきたいと思います。そして守るべき対象をどうするのか。そして特に大事なのは、すでに大阪での、大阪というか、日本での3月、4月、5月の実績というのは全て出てるわけなので、それを冷静に分析をして次の対策にしていきたいと思います。 というのも、社会経済の疲弊度、今さまざまな調査もしています。そしていろんな報道でもちょくちょく出てますが、いろんな企業が倒産をするという情報、それから失業者が非常に増えてきているという情報、生活保護の申請も非常に増えてきているという状況、休業者が非常に増えてきているという状況、これは徐々に見えてきています。これは今後さらに続くと思います。そうなってきたときに、やはりきちんとした戦略と、きちんとおびえるということをやらないと、日本社会経済が完全に萎縮したままこのまま突き進めば、僕は非常にそっち側の府民の生活の命というところが危機的な状況になるんじゃないかという強い危機感を持っています。 感染症対策のためだけであれば人が動かないというのが、これは一番だというのは分かってますが、そっち側のほうの守るべき命というのも守りたいということと、そっち側というのは社会経済を動かさないと失ってしまう命。そっち側のほうもやっぱり守らなきゃいけないというところと、そのために必要なのはやっぱり冷静な分析だと思っています。なので、これは3月末、4月、5月の状況について今週の金曜日、大阪府の専門家会議を開いて、そこで専門家も交えて議論していきたいと思います。 本日の報告ですけども、2点です。1点目は熱中症の予防についてです。熱中症は7月以降に非常に救急搬送が増えてきます。昨年7月の搬送の人員は6月の約4倍。7月は非常に増加します。これが6月ですけども、これが7月になると1100人と。8月になると2700人、3000人ということになってくると。