イチロー移籍は、この6球団
初越年したイチローはどこへ?
ヤンキースからFA(フリーエージェント)となったイチロー。所属先が決まらないまま、年を越えた。 噂は、ちらほらと聞こえてくる。12月31日も、オリオールズの地元紙「ボルチモア・サン」が、「オリオールズは、イチローに興味を示している」と報じた。チームは1番打者を探しており、適任と匂わせる。
あながち、根も葉もない話でもなさそう。
12月8日から行われたウィンターミーティングのとき、新しくイチローの代理人となったジョン・ボグス氏は、各チームから、「もう少し外野手のマーケットを見極めたい」といったようなことを言われたそうだ。大物FA選手が契約し、トレードでの動きが落ち着いてから、改めて選択肢を見直し、そこでイチローが残っていれば、検討するということのようだが、今のオリオールズがまさにそうなのである。 「ボルチモア・サン」紙によれば、オリオールズは当初、パドレスのセス・スミスをトレードで獲得しようと考えていたらしい。マリナーズに奪われると、今度はコルビー・ラスムスに狙いを変えているとのこと。 そのラスムス獲得も失敗すれば、いよいよイチローが視野に入る。 もちろん、そこまでイチローが残っている保証はない。実のところ、ネルソン・クルーズ、メルキー・カブレラといった外野手のトップFA選手らは既に契約を交わし、マット・ケンプ、ジャスティン・アップトンら、トレードが噂された選手の移籍も完了。どのチームも最後の詰めに入っているのだ。
そういう中でイチロー側は、何を軸に選択をするのか。
ボグス氏は、「控えで契約をしようとするチームではなく、最低でも、(レギュラーを)争わせてくれるチームを考えている」と一定の基準を設けている。ここまで来ると、そういう枠が空いているチームはある程度絞られる。現時点では、どのくらいのチームが、そういう状況にあるのか。少しまとめてみた。 ■レギュラー未定 候補 アストロズ(左翼)ロビー・グロスマンら3人ほど アスレチックス(左翼)クレイグ・ジェントリーら4人ほど オリオールズ(左翼、右翼)スティーブ・ピアースら6人 レイズ(左翼、右翼)デイビッド・デヘスス、スティーブン・ソウザら4人ほど カブス(右翼)ホルへ・ソレア、ライアン・スウィーニーら3人ほど レンジャーズ(左翼)マイケル・チョイス、ライアン・ルア、ジェイク・スモリンスキーら3人