マンション住まいでも決して安心できない…凶悪な「闇バイト強盗」から 命を守る「防犯対策」と「物件選び」
全国で相次いでいる、いわゆる「闇バイト」による強盗事件。「一戸建て」がターゲットになるイメージもあるが、マンションだから安心とは言い切れない。前編記事〈「闇バイト」のターゲットは「一戸建て」とは限らない… 〈マンション強盗〉で狙われやすい「物件の特徴」「驚きの手口」〉では、「マンション強盗」の巧妙な手口をお伝えした。 【一覧】こんな家は狙われる!「強盗被害危険度判定チェックリスト30」 本稿では、大切な命と財産を守るために知っておきたい具体的な防犯対策を、引き続きセコム株式会社コーポレート広報部の仁村園子さんに訊いた。 取材・文/石井晶穂
マンション住人が帰宅時に注意すること
共連れ、業者を装う、下がり蜘蛛、足場を利用……。前編記事で紹介した、これらマンション特有の侵入手口に対し、私たちはどのような対策をとればよいのだろうか。 今日からできる対策を、セコム株式会社の仁村園子さんに挙げていただいた。 (1)エントランスから「共連れ」を防ぐ 住人にまぎれて一緒にオートロックのエントランスを通過し、マンションの敷地内に侵入することを「共連れ」と呼ぶ。マンション強盗がしばしば使う手口だ。 「共連れを防ぐために、オートロックを解除するとき、必ず周囲に誰もいないことを確認するようにしてください。知らない人が一緒に入ろうとしていたら、電話をかけるふりなどをして、一緒に入らないようにするのも重要です。 自宅玄関のドアを開けるときも、周囲に不審な人がいないかを確認してください。近くに潜んでいた強盗が、ドアを開けたと同時に室内に押し入ってくる可能性もあります」(仁村さん) (2)玄関ドアや窓は施錠を徹底 帰宅したら、室内に誰もいなくても「ただいま」と声を出し、素早く鍵を閉めること。ドアガード(ドアチェーン)も忘れずにかける。窓も開けっ放しにしない。 また、ゴミ捨てなど、数分でも部屋を留守にするときは必ず鍵をかける。わずかな留守中に侵入されると、部屋に戻ったときに強盗と鉢合わせするリスクもある。