肉バカ・小池克臣が推す「予約困難予備軍」の焼肉店はここだ! レベチな仕入れルートを持つ、東陽町の焼肉聖地へ
小池克臣が推す「予約困難予備軍」の焼肉店
巷には「予約困難」な焼肉店がたくさん存在している。口コミやメディアへの掲載など、予約困難となる要因はさまざまだ。本連載では肉バカ・小池克臣さんに早めに押さえておくべき「予約困難予備軍」の焼肉店を焼き方のポイントとともに教えてもらう。
教えてくれる人|小池克臣
横浜の魚屋の長男として生まれるも、家業を継がずに、外で、家で、肉を焼く日々を送る。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、ほぼ毎晩、牛三昧。その様子をInstagramやYouTubeで発信中。著書に『肉バカ。No Meat, No Life.を実践する男が語る和牛の至福』(集英社刊)。公式ブログ「No Meat, No Life.」。
昭和48年創業の老舗焼肉店で味わえる、最高峰の和牛を求めて……
「これまた、凄いお店があるんですよ!」との小池さんの一声で向かった今回の店は、東陽町の一角にある、知る人ぞ知る松阪牛をメインに黒毛和牛を取り扱う老舗焼肉店。とにかくレベチ!な仕入れルートを持つ「松阪牛 田じま」の魅力に迫る。
「松阪牛 田じま」は、焼肉のほか、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ステーキなどの飲食店から、惣菜や弁当の販売、東京食肉市場内の精肉卸「肉の田じま」まで幅広く展開する、“肉選び職人”の異名をもつ田島慎太郎代表が率いる一大グループの内の一軒。
田島さんの祖父の代に馬や牛の内臓卸業からスタートし、創業45年を超える信頼の仕入れルートと妥協なき審美眼で選び抜いた、上質かつおいしい肉だけを提供し、顧客たちをうならせ感動させてきた。小池さんもそのひとり。
卸業や解体処理作業から店舗経営までを、すべて田島3兄弟の連携プレーで手掛ける圧倒的な総合力が唯一無二の強みだ。
小池さん「僕がこちらを好きな理由は、田島さんの圧倒的な肉選びに信頼を寄せているから。一頭買いをして、すべての部位を活かすサイクルが自社でできているので、最高の肉が循環する理想的なスタイル。正肉には個体識別番号がついているのですが、内臓肉には番号がないので選べないのが通常。そこを長年培ってきた田島さんのルートなら、最高品質のものを狙って確実に入手できてしまい提供することができる。唯一無二の極上だけを仕入れられる基盤があるからおいしい確率が上がるんです。」