【ABC特集】店「15万円でお買い取り」客「お願いします!」 年末の貴金属買取店で繰り広げられる「人間ドラマ」をのぞき見
2023年のクリスマス直前、大阪・豊中市、北大阪急行千里中央駅近くにある「ゴールドプラザ千里中央店」に訪れたのは、40代の母と20代の娘。 (鑑定士)「こちらの時計ですが、ベルトが純正ではないなのでフェイスだけのお値段になります」
驚きの査定額
母娘で持ってきたのは世界三大時計のひとつ「オーデマ ピゲ」。男性用の時計です。 (鑑定士)「ちなみにどれくらいを想像されていました?」 (母)「だいたい10万円くらい」 鑑定士によると50年以上前の時計だそうですが、気になる査定結果は・・・?
(鑑定士)「15万円でお買い取りさせていただきます」 (母)「お願いします」 なんと15万円の査定額が付きました。 (母)「5月に主人が亡くなって、10月に主人の父が亡くなって、色々片付けている時に父のタンスの中から出て来て」 同居していた家族2人が立て続けに亡くなりました。遺品整理で義理の父の腕時計が見つかったとのこと。2024年は広くなってしまった家から引っ越して、2人で再スタートするそうです。
年末年始はねらい目
年末は、大掃除など片付けで出たブランド品の持ち込みが増えるといいます。続いて店にやってきたのは40代の女性。 (40代女性)「亡くなった父が以前にくれた時計です」 (鑑定士)「確かにメンズ用の大きな時計ですね」
査定を依頼したのは、父親の形見だというブルガリの腕時計。そして、0.2カラットのダイヤモンドがついたプラチナのネックレスです。 (鑑定士)「こちらはご自身で使われたんですか?」 (40代女性)「いえ、昔いただいたんですが、好みとちがったので使わないままで・・・」 果たして、査定額はいかほどか? (鑑定士)「合計金額が14万5000円になります」 プレゼントのネックレスが2万5000円。父親の形見の時計が12万。合わせて14万5000円の値段がつきました。
持ち込む人も簡単には引き下がりません
(鑑定士)「いかがですかね?」 (女性)「もう、5000円足せますか?」 (鑑定士)「そうなりますよね」 査定に納得できず粘りの交渉! (鑑定士)「ダイヤモンドのネックレスと時計にうまく振り分けて切りよく15万円で」 (女性)「ありがとうございます」 商談成立。現金を受け取った女性はニコニコ顔です。足取り軽く、帰って行きました。
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