新型エアロード プロダクトマネージャーに聞く キャニオンが向かうべき未来|CANYON
技術力は一級、価格面では優位、あとは……
通販という業態のまま、ここまで規模が大きくなったスポーツバイクメーカーはキャニオンが初だ。今までどのメーカーも到達したことのない領域。当然、配送、フィッティング、アフターサービスなど、問題が噴出した(している)はずだ。 新型エアロードに乗らずとも分かるが、キャニオン、技術力は一級である。価格面での優位性は確立されている。残されるのは、直販ならではの問題点をどう解消するか、だ。キャニオンの勢いならそれが果たされる日もそう遠くはないかもしれない。スヴェンさんの言葉の端々から、そういうニュアンスが漏れ出ていた。 例えば、希望のハンドルサイズ、ホイール、クランク長、ギヤ比などを最初から選べるだけでなく、オーダー時に自分のバイクのポジションを入力するとそれにぴったり合わせて組まれた新型のキャニオンが届くとか、オンラインによる独自のフィッティングサービスを展開しオプションパーツの販売と連動させるとか、通販ならではのメリットをできるだけ減じさせずにショップを介して販売店の利益を確保しつつアフターフォローのクオリティを上げるとか。もしそういうことが実現するなら、未来はもうキャニオンの独り勝ちとなるかもしれない。 編集:バイシクルクラブ 撮影:古谷 勝
Bicycle Club編集部