こうのとり8号機でISSに届けた生鮮食品について説明する長浜氏

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は5日午後、無事ミッションを完了した無人補給機「こうのとり」8号機について記者会見を行った。 【録画】ISSに物資輸送　こうのとり8号機ミッション完了　JAXAが会見 ※【＊＊＊＊　00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ISSに物資輸送　こうのとり8号機ミッション完了　JAXAが会見（2019年11月5日）」に対応しております。 　　　　　◇　　　　　◇

無事ミッションを完了

司会：それでは定刻になりましたので、宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機、再突入完了後記者会見を行います。まず最初に登壇者をご紹介いたします。皆さまより向かって右側になりますが、JAXA、HTV技術センター長、「こうのとり」8号機担当フライトディレクタの長浜謙太。そしてJAXA、有人宇宙技術部門、HTV技術センター長の植松洋彦。私は本日司会を担当いたします、広報部の村上でございます。会見の流れですが、まずは植松センター長より一言述べまして、そのあと長浜フライトディレクタより、このたび8号機のミッションについて説明をいたします。では、センター長よろしくお願いします。 植松：はい。HTV技術センター長の植松のほうからごあいさつをさせていただきます。着座にて失礼いたします。9月25日に種子島宇宙センターより打ち上げられました「こうのとり」8号機は一昨日、11月3日の午前11時過ぎに予定海域に再突入して、無事ミッションを完了しております。本日はそのミッションの概要についてご報告させていただきたいと思います。概要の報告につきましてはこの8号機のリードフライトディレクタである長浜のほうからご説明差し上げます。では、よろしくお願いします。

ミッションの概要

長浜：本日はよろしくお願いいたします。着座にて失礼いたします。今、ご紹介いただきましたHTV「こうのとり」8号機のリードフライトディレクタをいたしました長浜と申します。よろしくお願いいたします。今日は「こうのとり」8号機のミッションハイライトということで、8号機のミッションの概要、どういう流れだったのかというところをご説明させていただきます。 　まず「こうのとり」8号機のミッションです。「こうのとり」8号機では、ISS運用の根幹を支える物資や宇宙利用を拡大する実験機器などを運ぶとともに、将来に向けた宇宙技術の実証というものを行います。 　「こうのとり」8号機で搭載して宇宙ステーションへ輸送した物資ですけれども、船内、船外、合計約5.3トン、船内3.4トン、船外1.9トンの物資を輸送いたしました。補給キャリア与圧部搭載品ということで、船内物資ですけれども、こちら示します実験機器ですとか、生鮮食品等、宇宙飛行士の食料、それから水ですね。そういうような補給物資を船内の物資ということで補給したところです。それから船外物資ということで、ISS用の新型リチウムイオンバッテリーというものも前号機に引き続き輸送しております。