こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見(全文1)3日午前11時過ぎに再突入
全て計画どおりの日時でミッションを達成
「こうのとり」8号機の運用実績ですけれども、打ち上げ以降、HTV8、「こうのとり」8号機のミッションで計画していた主要イベント、こちら示しておりますけれども、全て計画どおりの日時でミッションを達成したところです。この時系列に沿いまして8号機のミッション、どういうものだったかというところを簡単にご説明いたします。 まずこちらが打ち上げの様子を写した写真になります。種子島から打ち上げました。打ち上げのときは種子島、それからNASA、ヒューストンと連携しながら準備を進めてまいりまして、打ち上げ、分離してからがわれわれのチーム、筑波から運用する運用管制班の持ち場になるというところです。分離してから通信を確立するというところと、初期の姿勢を確立するというのが非常にクリティカルなフェーズでかなり緊張するところですけれども、無事に予定どおり、今回、初搭載したスタートラッカーというものがありますけれども、そちらを使った初期の姿勢確立というところも無事に動作したことを確認しています。 こちらがISSへ接近する「こうのとり」の写真でございます。接近中に宇宙飛行士、それからヒューストンと連携しながらミッションを進めていくわけですけれども、宇宙飛行士から、見えました、というようなコールがあるんですけれども、目の前のモニターにも、われわれの前にも映しまして、非常に種子島、地上にあったものがこのような形で宇宙に出てくると、非常に息をのむ思いをしたところです。 こちらがISSのロボットアームで把持されたところです。左下からグラップ、把持をしているという写真です。把持は日本時間9月28日土曜日の20時13分にキャプチャーしています。ヒューストンと軌道上のクルーと協調作業になりまして、クルーがグリニッジ標準時でいつも運用していますけれども、クルーが朝起床をして、このロボットアームの準備等を行いますので、だいたいお昼前後ですね、グリニッジ標準時のお昼前後にいつもキャプチャーするということになっています。 細かい時間につきましては、その時々で少しずつ変わるんですけれども、例えば太陽、昼間とか夜とかとの関係で幾つか細かいルールがありますので、それにより時間を決めて、予定どおり8号機についても時間どおりにキャプチャー成功したというところでございます。