こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見(全文1)3日午前11時過ぎに再突入
新規技術の有効性を実証できた
無事にリリースされまして、こちらが分離したときの運用管制室の様子です。分離したあとも気が抜けない運用が最後、続きます。次に示していますのが、再突入の様子をチャートにしたものです。再突入日は11月3日、日本時間午前11時9分ごろですね。3回の軌道離脱マヌーバとしてエンジンを噴射いたしまして、計画どおり着水予定区域へ再突入しております。そのときのわれわれの様子ですけれども、ここで初めて全てミッションを終えましたので、ほっと一息といったところです。 こちら、最後のチャートになりますけれども、ミッションを振り返りまして、幾つかポイントがあるかなと思っています。まずは新型宇宙ステーション補給機HTV-Xの開発に向けた技術実証ということで、今回のミッションを通じて新規技術の有効性を実証することができたというところです。新型ラック、それからスタートラッカーというような新しいコンポーネントもありました。 それから低軌道利用による宇宙利用拡大への貢献ということで、国内外機関にて開発されました超小型衛星3機を輸送いたしました。「きぼう」日本実験棟の利用促進および産業振興に貢献できたと思っております。 それからISS運用の根幹を支えるというところで、前号機までに引き続きまして、日本の技術を採用したバッテリーを輸送、回収したというところで、宇宙飛行機が安全かつ快適に滞在できる環境整備と。それから成果創出、将来の宇宙探査に向けた技術実証に貢献できたということで、「こうのとり」、今後、次のHTV10号機で現行機、現行「こうのとり」、最後になりますけれども、安定かつ着実に遂行することで今後のISS運用を支えていくということと、HTV-Xといった新型宇宙ステーション補給機の期待へとつなげてまいりたいというふうに思っております。ミッションダイジェストをご説明させていただきました。 司会:それでは質疑応答に移りたいと思います。ご質問のある方はご所属とお名前をおっしゃってから、誰宛ての質問か指名してご質問ください。では、ご質問ある方。一番前の方。