癒し系”超天然”女子ゴルファーの小祝さくらが圧勝ツアー2勝目にガッツポーズをしなかったワケ
ガッツポーズはしなかった。 女子の国内ツアー第4戦となる「ゴルフ5レディス」(岐阜・GOLF5カントリーみずなみC)の最終日が6日行われ、首位から出た小祝さくら(22)が6バーディー、ボギーなしの66で大会記録の通算17アンダーの199とし2位に6打差をつけて圧勝した。1998年度生まれの黄金世代では8人目となるツアー初優勝を果たした昨年7月の「サマンサタバサレディス」に続く約1年2か月ぶりの2勝目。だが、その優勝シーンは、実にあっさりとしたものだった。 新型コロナウイルス感染拡大のリスクを抑えるために6月の今季初戦から続く無観客試合。拍手や歓声に応えることもないとはいえ、18番(パー4)でウイニングパットを決めた瞬間は、帽子のつばに軽く右手を当てて少し頭を下げただけ。大勢のギャラリーが取り囲んだ初優勝のときもガッツポーズはなかったのだから、当然といえば当然の“ノーリアクション”だった。 「ガッツポーズですよね…。ちょっと考えました。でも、お客さんもいないので、しなくてもいいかなと。次の3勝目のときもやらない可能性の方が大きいと思います」 小祝はこれまでガッツポーズを一度もやったことがない。 首位発進の小祝は3番(パー4)から2連続バーディー、8番(パー3)では17メートルの超ロングパットを決めるバーディーで快調にスコアを伸ばした。後半のインも15番(パー3)からの3連続バーディーでダメを押すなど2位以下の追撃を許さない余裕の“独り旅“。緊迫感とは縁遠い試合内容のせいもあったのかもしれないが、「(ガッツポーズの)やり方がわからない」と、真顔で、いつもと同じ口調で言われると納得してしまう。 優勝会見では、ツアー2勝目を「人生で3番目にうれしい出来事」と話した。ちなみに2番目が、1年2カ月前の初優勝で、1番目は「去年当たったファンのBTSのライブチケットが前から2列目だったこと」と、まじめな顔で話す。性格はいたって温厚、そして”超天然”なのだ。