全英女子OP連覇に挑む渋野日向子は不安材料を打ち破れるのか?
いよいよ明後日20日から渋野日向子(21、サントリー)がディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑む「AIG全英女子オープン」がスコットランドのロイヤルトゥルーンGCで開幕する。予選ラウンドの組み合わせが17日、発表され渋野は、2016年の全米女子プロを制した世界ランク7位のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、前大会で5位に入っているアシュリー・ブハイ(南アフリカ)と同組になった。渋野は優勝した前大会では「スマイル・シンデレラ」として話題を集めた。今大会に向けても「イギリスから世界に元気と笑顔を与えられるようなプレーをしたい」と意気込むが不安材料は多い。 今大会は、渋野が日本人として42年ぶりのメジャーVの快挙を成し遂げた前大会とは会場が変わり、リンクスコース。これまでリンクスコースのプレー経験のなかった渋野は、”前哨戦”として、13日からの「ASIスコットランド女子オープン」(ルネッサンス・クラブ)に出場したが、そこで打ちのめされた。 通算14オーバーの132位で予選落ち。13、14日の予選ラウンドの2日間36ホールで奪ったバーディーはわずか1個という結果に「こうなることはちょこっとは予想していた。今の私の技量ではかなわないかな」と、完敗を素直に認めるしかなかった。 ゴルフ発祥の地、スコットランドの海沿いのコースはやはり強敵だった。深いラフ、硬くて起伏のあるフェアウエーとグリーンとリンクス特有のタコ壺のようなポットバンカー、そして風という目に見えないハザード…。すべてが厄介な存在だった。第1ラウンドは6ボギー、1ダブルボギーの79で首位と12打差の8オーバーで125位と大きく出遅れた。第2ラウンドも77。見せ場はまったくといっていいくらいなかった。 バーディーは第2ラウンドの16番パー5の1個だけ。 「34ホールもかかった。”やっと来た”って笑いが出ましたね。いやぁ~しんどかった」 試合後の会見ではいつものように明るく話していたが、心の中は大きくざわついていただろう。