Astell&Kern×Empire Ears コラボイヤホン第2弾「NOVUS」。88万円/600台限定生産
アユートは、同社取り扱いブランドAstell&Kern(アステル アンド ケルン)とEmpire Ears(エンパイア・イヤーズ)のコラボレーションにより開発されたイヤホン「NOVUS(ノーバス)」を、9月14日(土)に発売する。価格は880,000円(税込)。 4種類/13基のドライバーユニットを搭載 2022年発売の第1弾モデル「Odysssey」に続く、Astell&KernとEmpire EarsによるプレミアムコラボレーションIEM 第2弾モデル。「Where Artistry Meets Technology」のスローガンのもと、Astell&Kernのサウンドとデザイン哲学、Empire Earsの独自技術をシームレスに融合させており、Astell&KernのフラグシップDAP「A&ultima SP3000」および「A&ultima SP3000T」から最高峰のサウンドを引き出すことが可能だと謳っている。なお、生産数は600台限定となる。 ドライバー構成は、Sonion製骨伝導ドライバーを2基、Empire Ears独自のダイナミックドライバー「WEAPON 9+」を2基、Knowles製BAドライバーを4基、Sonion製BAドライバーを1基、Sonion製静電トゥイーター(EST)を4基、計13基を搭載。空気伝導と骨伝導を組み合わせて音を伝える「デュアル・コンダクション・アーキテクチャー」により、優れた定位と音場、ディテール、深く沈み込む低域、豊かな響きなどを兼ね備えたとする。 超低域の骨伝導ドライバーは、2基が同調することで振動範囲を拡大し、音の深みと繊細さを向上。W9+ダイナミックドライバーは、1基が低域の繊細な再現、もう1基が超低域の深さを確保するためにそれぞれ調整され、“深みと明瞭さに満ちた記憶に残る低音体験を生み出す” とアピールしている。 中域のKnowles製BAドライバーは4基1組となっており、中域の豊かさと空気感を表現。さらに空気の流れを最適化するクワッドベント排気システムを搭載することで音響性能を高め、ドライバーの精度と明瞭度をピークレベルで維持するという。ここにSonion製BAドライバー1基を追加することで、特徴的な中域再生を実現したとのこと。 高域から超高域までを担う4基のESTは、ミクロン単位の薄いPETフィルムを2つの電極との静電引力/斥力によって振動させる構造により、優れた過渡応答と詳細な音響分析を実現。電極も空気の流れを妨げないようデザインされており、比類のない明瞭度と分離感、ディテールで音楽のあらゆるニュアンスを捉えられるとしている。 4種類/計13基のドライバーユニットは、Empire Ears独自の「synX(シンクス)クロスオーバーネットワーク」によって制御し、それぞれのポテンシャルを最大限引き出すとともに優れた一体感を追求した。 また、同じくEmpire Earsの独自技術である「ARC(アンチ・レゾナンス・コンパウンド)テクノロジー」を採用。不要な振動や共振を低減しつつ、骨伝導機能を強化しているという。 ハウジングの素材は日本製/航空宇宙グレードの6061-T1アルミニウムを採用し、表面にはDLCコーティングを施工。視覚的な美しさと音響特性を高めている。加えて、ドライバーユニットの性能を最大限発揮させるため、直径や配置を綿密に調整したトライポートベントを備え、内部容積や通気の最適化を図っている。 フェイスプレートは24K金メッキを施し、DLCコーティングを施したロゴ・グリッドと各ブランドのロゴマークを配置。さらにフェイスプレートのパーツ間にサファイアガラスを組み込むことで、耐久性と高級感を両立させた。 ケーブルは0.78mm 2pinコネクターにより着脱が可能。付属ケーブルは高純度銅の5N LC-OFCと4N金メッキ銀を導体に採用し、暖かさと明瞭さを絶妙に調和。また500Dの高分子ファイバーで包むことで耐久性を向上しつつ、マイクロフォニックを低減させている。再生機器側端子は4.4mmバランスプラグを装備し、3.5mm変換プラグも同梱する。 再生周波数帯域は5Hz - 100kHz、インピーダンスは2Ω @1kHz、感度は108.1dB @1kHz、1mW。付属品として、final Eタイプシリコンイヤーピースが5サイズ(XS/S/M/L/XL)、クリーニングツール、マイクロファイバークロス、保護ポーチ、アルミニウム製ケースなどが用意される。
編集部:成藤 正宣