小池都知事が定例会見2月5日(全文2)日本全体の問題ではないか
五輪組織委・森会長発言への見解を聞きたい
共同通信:それでは幹事社から3点お伺いします。まず1点目はオリンピック・パラリンピックの関係で、組織委員会の森会長の発言の関係なんですけれども、森会長は昨日、発言を撤回して謝罪するというふうに表明されました。ですが、なお国内外での反発が非常に大きくて、ボランティアの辞退などの動きも出てきています。今月にはIOCのバッハ会長、それから森会長、橋本五輪担当大臣、そして小池知事による四者会談も予定されていますけれども、問題となった発言が、女性が多い会議は時間が掛かるという内容だったことを踏まえますと、この四者会談も本質的な内容とはまったく別の観点で注目を集めてしまいかねないというふうに危惧されるんですけれども、こういった点を踏まえて、あらためて森会長の発言の問題点について知事のご見解をお伺いします。 小池:先ほど森会長からお電話いただきました。もう本当に申し訳ないと。この発言についてはもう心底、撤回をするというお話がございました。橋本大臣、そして私、同じ思いであった、受け止めたところもあろうかと思いますが、世界にしっかりと日本における女性の活動・活躍などについても伝えていきたいというふうに思っております。 それから私、きのうもぶら下がりで申し上げたんだけれども、今、予算委員会やっていますよね。ずっと画面で予算委員会の模様が出ていますけれども、ほかの国でこれほど多くの、背広で黒々としている会議体ってあまりないです。そして私はぜひ、今回のことについてはあらためて全体を見直すべきじゃないかということを強く申し上げたいです。
人口比で半々を当たり前にしていきたい
都議会のほう、これまで非常に、東京都の都議会、これについても、私が最初に知事になったときも男性が多かったんですが、今、全国の知事で3割が女性議員ですよね。これは都民の皆さんが選ばれることなんですが、さあ、あらためて見直してみて、予算委員会の模様を見ていて、みんな何を感じておられるのか、何も感じておられないのか。私は、それは日本全体の問題ではないかとつくづく思っております。 都としてできることをしっかりやっていって1つの見本になればと思っておりますし、都の審議会の女性は、今、32%ぐらいですか。これをぜひ35から40。本当は50%で、半々で、人口比でいくと、それぐらいを当たり前にしていきたいと思いますし、こういうまだ数値目標を持ちながらやっているっていうのが日本の実態でありますし、それにとうてい届かないような状況のところっていうのは山ほどありますので、それぞれがそういったことをあらためて、皆さんの会社だってそうですよ。あらためて見てください。そして女性も、チャンスをつくって、そしてつかみ取って、努力もしてということをしていかないと、世界のさまざまな競争に、コンペティションに勝ち抜けない、そういう思いです。 今回いろんなことが、オンラインもなかなか日本はできていませんでしたとか、いろんな問題が発露してきていますが、そのうちの1つではないかと思いますが、いずれにしましてもオリンピック・パラリンピックについては、東京都としてできること、まずコロナ対策、これなどもしっかりしていきたいというふうに考えております。