マジョルカ久保建英が衝撃の再開後初ゴール!欧州で評価急上昇中の”和製メッシ”の来季はどうなる?
久保自身も名門レアル・マドリードで、レギュラーとして活躍する自身の姿を短期的な目標に掲げている。中断期間中に応じたスペインメディアのインタビューに対して、久保はこんな言葉を残している。 「僕の夢ははっきりしています。白いユニフォームを着て(サンティアゴ・)ベルナベウでプレーするためにいま、マジョルカでいろいろなことを学んでいる。すべては自分次第ですけど、マドリードに居場所はあると思う。素晴らしい選手になって、マドリードで大きなことを成し遂げたい」 規定路線として中断前から報じられてきたのは、今シーズンに続く期限付き移籍で武者修行を積ませるプランだ。この場合、レアル・マドリードは同じラ・リーガ1部で、残留争いを強いられているマジョルカよりもレベルが上がるクラブを、久保の成長を後押しする新天地として検討している。 その中で有力候補として何度も名前があがっているのがレアル・ソシエダだ。今シーズンはレアル・マドリードから期限付き移籍している21歳のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが、一時はチームを暫定首位に押し上げる大活躍を演じるなど、クラブ間でも良好な関係が築かれている。 レアル・ソシエダは8日の時点で勝ち点51ポイントの7位につけ、来シーズンのUEFAヨーロッパリーグへの出場権を得られる6位のヘタフェを2ポイント差で追っている。ラ・リーガ1部だけでなくヨーロッパの舞台での戦いも加わってくれば、経験が増える分だけ成長も加速される。 マジョルカで一気に存在感を増した背景として、流暢なスペイン語を駆使できる久保のコミュニケーション能力を抜きには語れない。英語も操る久保だが、バルセロナの下部組織時代に身につけたスペイン語はネイティブレベルにあるだけに、ラ・リーガ1部で挑戦を継続させる意義も大きい。 一方で最近の活躍ぶりから、レアル・マドリードへの復帰を望む声も上がり始めた。これは各クラブに「3」が設定されている、EU(ヨーロッパ連合)圏外枠とも密接に関係している。 今シーズンのレアル・マドリードは、そろってブラジル代表に名前を連ねる22歳のDFエデル・ミリトン、19歳のFWヴィニシウス・ジュニオール、同じく19歳のFWロドリゴ・ゴエスにEU圏外枠を使っている。このうちヴィニシウスが、近くスペイン国籍を取得する見通しだと報じられた。 要はEU圏外枠がひとつ空くわけで、その場合にはラ・リーガ1部に十分に適応している久保か、あるいは今年1月に鳴り物入りでフラメンゴから加入し、今現在はレアル・マドリード・カスティージャでプレーしているブラジルの新星、18歳のMFレイニエルを候補にするべきだ、というものだ。