早すぎたブレイクから“6年ぶり”のオランダ代表入り 欧州を転々としてきたFWが戻ってきた偉大なる父と同じ舞台
ボーンマスでの活躍から掴んだチャンス
19日にUEFAネーションズリーグのリーグAグループ3第6節でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦したオランダ代表。そのスタメンに6年ぶりに名を刻んだのは、ボーンマスでプレイする25歳のFWジャスティン・クライファートだ。 偉大なる父パトリック・クライファートの息子でもジャスティンは、2018年に18歳と10カ月の早さでA代表デビューを果たしている。当時はアヤックスでブレイクしており、当時もオランダ代表を指揮していたロナルド・クーマンが思い切って起用したのだ。 しかし、その後のキャリアは苦しい時間が続いた。アヤックスからローマにステップアップしたところまでは良かったが、そこからライプツィヒ、OGCニース、バレンシア、そしてボーンマスと各地を転々とすることに。 いずれのクラブでも満足な結果を残せず、自然とオランダ代表からも外れるようになった。あれから6年、ボーンマスでのパフォーマンスが認められ、6年の時を経てオランダ代表でプレイすることが出来たのだ。 結果は1-1のドローで、66分間プレイしたクライファートの評価もそこまで伸びていない。しかし、オランダ代表で再びの一歩を踏み出したことには大きな価値がある。『ESPN』にて、クライファートは次のように代表復帰を振り返っている。 「このユニフォームを着ることができて光栄だよ。(試合では)もっと出来るはずだったけど、チームメイトとはほとんどお互いを知らないからね。ピッチ上での直感となるから、難しい。全力を尽くしたけど、上手くいかなかった」 ボーンマスでは2列目中央でプレイすることも多いが、オランダ代表の2列目はライバルが多い。もう1つの得意ポジションである左ウイングにはコーディ・ガクポ、ノア・ラング、中央でもシャビ・シモンズらがいるため、現状クライファートがポジションを確保するのは困難だろう。 ボーンマスで継続的に結果を出していくしかないが、2026ワールドカップを目指すチームのメンバーに入れるか。
構成/ザ・ワールド編集部
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