長友佑都の今後はどうなる?
文化や言葉の壁を越えてどこでも、誰にでも愛されるサッカー人生を歩んできた男らしい表情が目を引く。トルコの強豪ガラタサライは2日に更新した公式ツイッター(@GalatasaraySK)で、日本代表DF長友佑都の退団を発表。同日に行われた最後の練習を前に、男泣きする長友の写真を掲載した。 ガラタサライの投稿から約30分後には、長友自身がトルコ語で綴ったリプライで「生涯を通じて、僕の心は常にガラタサライと一緒です」と感謝の思いを捧げている。さらにはガラタサライのファティ・テリム監督とのツーショット写真を埋め込んだツイートも投稿。そのなかで「Thank you my father. I love you」と英語でつぶやくなど、愛され続けた存在だったことが伝わってくる。 もっとも、ガラタサライとの契約が満了するこのタイミングでの退団は規定路線であり、長友自身が思い描いているサッカー人生のなかでも想定内だった。 イタリア・セリエAの名門インテルで7年間プレーした長友は、2018年1月に出場機会を求めてガラタサライへ期限付き移籍。すぐにレギュラーを獲得して優勝に貢献した2017-18シーズン終了後に完全移籍に切り替え、昨シーズンも連覇を達成したチームで主に左サイドバックを担った。 迎えた今シーズンは次第に出場機会が減少。冬の移籍市場を終えた2月以降は、外国籍選手の人数規定のために登録を外れ、ガラタサライの一員でありながらリーグ戦を含めた公式戦のピッチに立つことができない状況のまま、新型コロナウイルスによる中断期間を迎えていた。 出場機会を重視するのであれば、ガラタサライの方針を受け入れた上で、冬の移籍期間中に動きを見せていたはずだ。それでもトルコに残り、ガラタサライの練習に参加してきたのは、契約満了に伴って移籍金がゼロとなり、移籍しやすい状況が生まれることを待っていたためだろう。 ならば、長友はどこへ新天地を求めるのか。