海外観光客の入国規制「緩和の方向で進めたい」岸田首相会見8月10日(全文2完)
岸田文雄首相は10日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 第二次改造内閣が発足(2022年8月10日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 第二次改造内閣が発足(2022年8月10日) ◇ ◇
秋の臨時国会に向け、補正予算案を編成する考えは?
NHK:NHKの伏見と申します。総理、よろしくお願いいたします。経済対策についてお聞かせいただければと思います。新型コロナの長期化に加えて物価の高騰によって、経済面での国民生活への影響というのはいっそう大きくなっております。総理は8月6日の記者会見で経済対策についても議論していかなければならないと発言されましたけども、秋の臨時国会に向けて、あらためて補正予算案を編成するお考えはありますでしょうか。お尋ねします。 岸田:まず、足元の喫緊の課題である新型コロナあるいは物価高騰に対して、必要な財政出動はちゅうちょなく、そして機動的に行い、切れ目のない対応を行ってまいります。これらの対応によって、国民生活とわが国の経済、これを守り抜いていきたいと考えます。そして、いかなる事態が生じても対応できるよう、先般の補正予算で5.5兆円の予備費を確保いたしました。まずはこれを機動的に活用していくことをしっかり考えてまいります。そしてその上でその後については、物価、景気、両面の状況に応じて、迅速かつ総合的な対策に切れ目なく取り組んでまいりたいと思います。よって、予備費を機動的に活用した上で、状況をしっかり見極めた上で、その後の対策については判断をしていきたいと考えております。 司会:それでは次の方。それでは読売の海谷さん。
防衛費を巡る議論は安倍元総理の主張に沿って進めるのか
読売新聞:読売新聞の海谷と申します。よろしくお願いします。総理が最重要課題に挙げた防衛力の抜本的強化についてお伺いします。総理が政治的意思を引き継いでいきたいとしている安倍元総理は、かねてから、防衛予算の対GDP比2%目標をきちんと明示し、5年以内に達成することを国家意思として示す必要があると、強い危機感を持って訴えてきていました。一方で総理ご自身は数字ありきの議論ではないとも繰り返されていますが、今後本格化する防衛費を巡る議論では、安倍元総理の主張に沿った形で進めるべきだとお考えでしょうか。 また併せて防衛大臣を務められていた岸信夫氏を、今回、補佐官に起用されましたが、その理由についても併せてお聞かせください。 岸田:まず、わが国を取り巻く安全保障環境、これ、ますます厳しさを増しています。その中で、外交・安全保障への取り組み、これは一刻の猶予も許されない、こうした認識を持っております。こうした中で、本年末までに新たな国家安全保障戦略等を策定し、そして、わが国自身の防衛力を5年以内に抜本的に強化していく、こうした方針を従来から申し上げております。その際、いわゆる反撃能力を含め、国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討をしていく。併せて、日米同盟の抑止力、対処力をいっそう強化していく、こうした方針を従来から申し上げております。 こうした方針に基づいて、年末に向けて、国家安全保障戦略をはじめとする安全保障の3文書の策定、そして予算についても議論を進めていきたいと思います。その議論の際に、今ご指摘があった安倍総理のさまざまなご意見、これも参考にしながら、念頭に置きながら議論を深めていきたいと思っております。 そして岸前防衛大臣を総理補佐官に任命したということですが、岸前防衛大臣については、ぜひ引き続き、その安全保障における豊富な経験や知識、見識、これを発揮していただきたい、そうしたことから、安全保障担当の総理補佐官という立場で引き続き貢献していただくことをお願いし、ご本人の了解を得たということであります。以上です。 司会:それでは次の方。京都新聞の国貞さん。