海外観光客の入国規制「緩和の方向で進めたい」岸田首相会見8月10日(全文2完)
高市氏に期待することは
BBC World Service:台湾人記者、BBC World Service中国語担当の鄭仲嵐と申します。よろしくお願いします。経済安保政策に関連してお伺いします。今回、経済安全保障担当大臣に任命された高市早苗氏は、過去に台湾の蔡英文総統と意見交換を行うなど、台湾情勢、また、香港情勢などについても関心を示しておられます。特に、こうした関連で、総理の高市氏に対する具体的な期待があればお伺いできればと思います。 同じく経済安保政策に関し、半導体サプライチェーン同盟、チップ4参加に関する、日本、米国、台湾、韓国のIT連携などについて、総理の具体的なお考えがあれば伺えればと思います。よろしくお願いします。 岸田:今、現代社会においては、経済と安全保障が一体化しているといわれています。そうした中にあって、急速に厳しさを増す国際情勢に対応していくためには、機微技術の流出防止、また、サプライチェーンの強靱化等の経済安全保障の強化、これが急務であると認識をしています。 高市氏はこれまで、自民党の政調会長として経済安全保障本部を牽引するなど、わが国の経済安全保障政策の中心となって推進してこられた方ですので、ぜひ引き続きこの分野でリーダーシップを発揮していただきたい、こうした期待を持っているところです。 半導体の供給はグローバルなサプライチェーンによって成り立っています。よって1国で全てを賄う、これは現実的ではないと思います。このため、半導体の安定供給確保については国内における産業基盤の整備と併せて有志国、地域との連携強化を進めていかなければなりません。そういった観点から、5月の日米首脳会談においても共同タスクフォースの設置に合意をしましたし、先月の経済版2プラス2においても、協力を具体化していく、こういったことを合意しています。 そして具体的な連携についてどう思うのかご質問がありましたが、具体的な国際連携の在り方については関係国とも引き続きしっかりと議論をしていきたいと思っています。現状は以上です。 司会:それではその次の方。ではジャパンタイムズのフィーさん。