県境またぐ移動を解禁 安倍首相が会見(全文2)拉致問題は政権の最重要課題
総裁任期についてどう思っているのか
ラジオ日本:ラジオ日本の伊藤と申します。総理の自民党総裁任期が、もうすでに1年と3カ月ぐらいになっています。率直な現在の総理の心境、総裁任期について現在どう思っているか伺いたいと思います。よろしくお願いします。 安倍:第2次安倍政権が発足したのは2012年でありますが、そのときは自民党総裁の任期は6年でありましたから、この6年間、全力を尽くそうと考えていました。総裁に就任した際には、わが党は衆議院では119人近くしかもちろん議員はいませんでしたし、参議院でも、自民党と公明党を合わせてもまったく過半数には届かないという状況でありました。自民党総裁に就任をして、まず最初に課せられた使命は、政権を奪回する、日本を取り戻すということで、全力を尽くしたわけでありますが、その年に政権を奪還し、そして次の年に参議院で大きな勝利を収め、ねじれを解消することができました。 その基に安定的な政権運営がその後、可能となったわけでありますが、その中で、例えば大きな課題であった集団的自衛権に関する解釈の変更を行い、平和安全法制を整備いたしました。これは国論を二分するような議論でもございました。特定秘密保護法等々もそうです。また、消費税の問題、そして教育の無償化等々、大きな課題に挑戦をしてまいりました。しかしそれは衆議院の選挙において3回、そして参議院の選挙において3回、勝利を収めることができた結果であろうと思います。その意味におきましては、自民党総裁として選挙で勝利を収め、安定的な政治の下に強力に政策を推進していくという役割を果たしてくることができたと思います。 ただ、現在、このコロナの感染症が拡大をしてきた、われわれは、これは思いもよらなかったことでありますが、この中でまずこの感染を収束させていく、そしてその間、国民の暮らしを守り抜いていく、雇用を守り抜いていく、そして経済を回復させていく、さらにはオリンピック・パラリンピックを開催していく、その責任を果たしていかなければいけないと思いますし、先ほど申し上げましたように拉致問題の解決、あるいは憲法の改正等、まだまだ取り組まなければいけない大きな課題がありますので、今後、残された任期、全力を尽くしていきたいと思っています。 司会:それでは次の質問。菅原さん。