「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見(全文2)要求値の100ミリグラムは確実
1ミリメートルを超えるような粒子が結構多い
臼井:臼井ですけど聞こえてますか。次のご質問を、予定より0.1グラムより多かった場合に、キュレーション作業に変更などありますかというご質問に答えます。答えを言うと、予定も含めて変更はなくて良さそうです。で、正確に言うと、これから実際にどれくらい、まず最初に何グラム取れたか測定するんですけれども、それを見ないと分からないんですけど、見た目はほぼ、予想よりは多いけれども想定内といった判断です。 あと追加で言うと量も大事なんですけれども、今日拝見した写真、資料を見ると、大きなサイズの粒子が、1ミリメートルを超えるような粒子が結構多くて、それは科学的には非常に重要です。それはなるべく【壊さない 00:49:55】ようにハンドリングするほうに少し注意したいなと思っております。ただ、ミリメートルを超えるものに関してもハンドリングできるような準備はしていますので、一応想定内の中で、作業もスケジュールも行えると考えております。以上です。 秋山:どうもありがとうございます。 司会:ありがとうございました。残り時間10分ぐらいとなりましたので、いったん今、書き込んでいただいております最後の方、NVS【カネコ 00:50:43】さまで一度ご質問のほうを締め切らせていただきたいと思います。では次の質問のほうにいきたいと思います。毎日新聞、永山さま、お願いいたします。橘先生へのご質問となります。 毎日新聞:毎日新聞の永山です。聞こえておりますでしょうか。 司会:はい。お願いいたします。
リュウグウ由来と思われるのはなぜか
毎日新聞:橘さんにお伺いしたいと思います。ガスの分析の件なんですが、差し支えない範囲でリュウグウ由来と思われる、もちろん作業上は先ほど澤田さんがおっしゃっていた、この中にあるもの以外考えられないというところはあると思うんですけども、質量分析などをした結果としてリュウグウ由来と思われるのはどうしてなのか、どういう根拠があったのか。例えばどういうガスが見つかったのかということと。 あとはこの画像を見ておりまして、これは橘さんに伺うほうがいいのか澤田さんに伺うのがいいのか分からないんですけども、左のほうに粒子、ミリメートル級の粒子が偏ってあるように見えるんですけども、周りもうっすら黒くなっているようにも見えるんですが、全体的に微粒子状のものに覆われているのか、それともこの左側の粒子の固まりの部分だけにあると見ていらっしゃるのか、その辺りを教えていただければと思います。 橘:今、2つご質問をいただきました、最初の点、ガスについてお答えします。まずオーストラリアで私たちが見たものは、地球の大気、窒素と酸素が4対1ぐらいで含まれるというようなガス成分とは違うものでした。ですので、これは地球の空気が漏れて入ったものではない、メタルシールがちゃんと働いたということはわりと初期の段階で確認はしていました。 ですが今回、ガスを持ち帰ってちゃんと分析するっていうのは初めてのことだったので、慎重にデータ解析を進めておりました。私たちが今、これはリュウグウ由来であろうとほぼ確信を持っている理由としましては、先ほど澤田さんも話をされましたが、日本の帰ってきてからも、もう豪州のほうで全てのガスを回収してきたと思っていたんですが、まだコンテナの中にどうもガスがありそうだということが分かりまして、急遽新たにガスを測ったり、ガスをためるというようなことを行いました。その結果【デタ** 00:53:28】が私たちのオーストラリアで見たものであると。全部取ってきたはずなのにまた【**** 00:53:35】。同じことが10日も【(00:53:37~00:53:47 無音)】【シャナイデ 00:53:48】キャプチャーを動作させた、動かした際にももしかしてと思ってガス分析を行っていたんですが、基本的に同じ種類のガスが出てきたということで、ほかの何か汚染源ではなくて、リュウグウの【リュウチ 00:54:06】から出てきたガスであろうというふうに判断しました。 【書き起こし】「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見 全文3に続く