「はやぶさ2」カプセル内に砂 JAXA会見(全文2)要求値の100ミリグラムは確実
輸送、開封で大変だったことは何か
荒舩:すいません。ちょっとこっちのほうの画面でミュート解除になってなかったもので、すいませんでした。澤田さんにご質問なんですけども、今回、輸送から開封までというのはわりと時間を掛けて開封しているイメージがあるんですけども、ここまでやっぱり地球の物が入らないように慎重にやっているということなんでしょうか。開封するときに、輸送、開封ですごく大変だったこと、何か教えてください。あと、渡邊先生については、今回、ガスといろんなサンプルがごろごろ入っているのを様子を見て、どんなことを思ったのかというご感想をお伺いしたいです。澤田さんからお願いします。 澤田:時間が掛かっているように感じるということですね。われわれ、作業している側から見ると間髪入れずやっています。という状況なんですけども、実際初号機のときはカプセルを回収してから日本に持って帰ってくるまで、豪州出発するまで4日ぐらい掛かってるんですね。今回はガス採取という新しい作業を追加したにもかかわらず、われわれ、6日に回収をして7日の夜中に出発してるんですけども、2日間掛けずに豪州を出発しました。これは本当に作業側としては大変ですし、事前にたくさんの準備をしてサンプル【******00:40:38】やってきたことがこの成功につながっていると思いますけども、そういったことがあって初めて短時間で日本に持って帰ってくるということが実現できたというふうに思っています。
写真で見た感想は?
そこからアブレータというものを取り外して、開封して、クリーンチャンバーに接続するんですけれども、これはまだ、アブレータを取り外すというところが、アブレータ自身が非常に貴重なサンプルというか、工学的には価値のあるものなので、丁寧に扱って取り外したということが1つ。あとは今回、ガスを封じ込めるために全部金属だけの【衝撃*** 00:41:16】が新しく開発をしました。 金属なので、【***ミルト 00:41:23】、密閉が崩れてしまうので、そこはやはり慎重に、シールが剥がれないようにクリーンチャンバーに入れる作業ということで、やはり数日掛けて行っておりますので、時間が掛かっているのは、日本に来てから慎重に作業をしたというところが一番大きな理由ですけれども、われわれはかなり頑張って、最速でチャンバーに接続できたというふうに思っています。 荒舩:ありがとうございます。分かりました。渡邊先生、資料とかの採取状況ですとかいう写真とか見たご感想で、いただければと思います。 渡邊:昨日、チャンバーの中のものを見たときは、コピーのカーボントナーのようだな、というような印象を持ちました。有機物等が入っていることは期待され、炭素系の物質ですね。そういうことがあるんじゃないかと、これは目で見ただけですから、これから分析しないといけないとは思いますけど、非常に期待が高まるところです。そして今日非常に大きい粒子を見て、これはもう、相当いろんなことがやれるなとわくわくしているところです。 荒舩:これが分かったらいいなっていうのはありますかね。 渡邊:はい。有機物がどういうふうにリュウグウの母天体の上で進化してきたかということについて、まさにあれだけの量があって、有機物も相当入っていそうなので、いろんなことが分かればいいなと、そういうことを期待しています。 荒舩:分かりました、どうもありがとうございます。 司会:続きまして、毎日新聞の元村さま。渡邊先生へのご質問となります。よろしくお願いいたします。 毎日新聞:元村です。よろしくお願いします。聞こえますでしょうか。 司会:大丈夫です。