巨人、ヤクルト、中日に緊急合流した新外国人を“格付け”してみたら…あの打者は期待薄?!
橋上氏は、「右打席はやや迫力に欠けるが、左打席の方が飛距離もありインサイドの攻めに対しての対応力を感じる。打撃フォームやタイミングのとり方にも変なクセがなく、東京ドームという地の利を生かせば、彼もまた25本から30本を打つ可能性はあると思う」と分析した。 日本野球への順応に苦労しているのが中日のマイク・ガーバー外野手(28)だ。5月1日の巨人戦で来日初タイムリーを放ったが、ここまで3番で起用されながら、5試合で打点は、それだけで打率.190、本塁打はゼロ。左打者の優位はあるが、期待されている4番ビシエドとの相乗効果もまだ生まれてはいない。チーム本塁打数がリーグワーストの12しかない中日からすれば、喉から手が出るほどホームランバッターが欲しいところだが、ガーバーは大砲には程遠いタイプだ。 橋上氏の評価も厳しかった。 「タイミングの取り方を見ると衝突型。いわゆる間がないので日本特有の変化球への対応が難しいのかもしれない。パワーがあればまだいいのだが、広いバンデリンドームでは本塁打は期待できそうにない。厳しい言い方だが、チームが求めている外国人のイメージからかけ離れているように思える」 メジャー経験は30試合しかなく推定年俸も5000万円。中日フロントからすれば評価以上に化けてくれればの期待含みの選手かもしれないが、チーム事情にそこまでの余裕はない。 橋上氏に無理を言って現時点での“格付け”をしてもらった。 「現時点ではヤクルトの2人。オスナがトップ。次にスモーク、そしてガーバーの順になるが、まだ10試合も消化していない段階で評価は難しい。どう見ても4選手共にベストのスイングではない。2週間の隔離期間の影響を受けているし、オープン戦の感覚ではないか。ここからどんどん振れてくるし、そうなればまた評価は違ってくる。100打席は我慢して使わないと本当の実力はわからない。ヤクルト、中日は、選手をとっかえひっかえできるほどの資金がないため我慢して使うだろうが、問題は巨人。我慢すれば、本来の力を出せるのに、勝利を宿命づけられているチームゆえに、そこまで待てないという傾向がある。巨人の外国人は失敗が多いと言われているがシロクロがハッキリするまで我慢できないのが理由。100打席は見てやるべきだと思うのだが」 オスナが32打席、サンタナが29打席、ガーバーが21打席、スモークが20打席しか立っていない。まだ結論を急ぐ時期ではないというのが結論。本当の答えが出るのは100打席を経過した時期になるのかもしれない。