完敗した敵地メディアまで”リアル二刀流”大谷翔平を称賛「レンジャーズに”被害”をもたらすスーパースター」
エンゼルスの大谷翔平(26)が26日(日本時間27日)、敵地でのレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場、投手として5回3安打4失点、打者として3打数2安打2打点、走者として3得点の活躍で1072日ぶりの勝利を手にした。「投手・大谷」は初回に3ランを許すなど4失点したが、2回以降は球威ではなく制球にフォーカスして完全に立ち直り3回からは5者連続三振。 「打者・大谷」は、3点を追う2回2死一、二塁の第2打席でライト線を破る2点タイムリーツーベースで1点差に迫り、走者としてトラウトのレフト前タイムリーで二塁から生還し同点のホームを踏んだ。また6回の第4打席では、なんと先頭打者として大谷シフトの裏をかくセーフティーバントを成功させ、またウォルシュのタイムリーツーベースで生還して4-8とゲームを決定的なものにした。 “リアル二刀流“の投打にわたる”暴れっぷり”に全米メディアも大騒ぎだ。 地元紙であるオレンジカウンティレジスター紙は「大谷がレンジャーズ戦勝利で万能となる」との見出しを取り「2番打者で登板し、大谷は3得点を記録してマウンド上で勝利を得た」と伝えた。 記事は「大谷にとって、この試合はターニングポイントとなった」と評価。「今シーズンは彼が投げる日と同じ日に打つことを許された(メジャーリーグで)初めてのシーズンとなる。打撃はこれまで良く、この試合前には7本塁打でアリーグの本塁打数でトップタイだったが、投手の登板はこれまで散発的でマメが障害となっていた。この日、序盤のミスを修正し、的確な球速で効果的な投球をし、自分自身やチームメートに自信をもたらした大谷の力量は、ただの明るい話題になっただけではなかった。いろいろな意味で比類なき能力だった」と、初回に4失点したが、2回以降は、球速を抑えて制球重視で結果を出した大谷の歴史的な勝利を称賛した。 ロサンゼルスタイムズ紙は「大谷が最悪から最高へ」との見出しで大谷の今季初勝利を伝えた。 同紙も投手として2回以降修正した投球について触れ、「2回からの大谷はほぼ手が付けられなかった。彼は最後の15人の打者のうち9つの三振を含めて14人を打ち取った。彼の最後の51球でストライクゾーンを外したのは17球のみだった。彼は90マイル後半(150キロ後半)の直球でコントロールを立て直し、破壊的なスプリッターの感覚を取り戻し、膝が崩れるようなスライダーで打者を何度か抑えた」と絶賛した。