大阪府・吉村知事が定例会見7月7日(全文1)コロナ禍で厳しい状況の女性支える
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日)」に対応しております。 【動画】「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日) ◇ ◇
再拡大の兆候が明らかに見られる
司会:ただ今から知事の定例会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:本日の発表項目については2つですが、その前に、先ほど本部会議をいたしましたので、その概要だけ報告をさせていただきます。現在の大阪の感染状況ですけれども、これは本当に府民の皆さん、事業者の皆さんのご協力で、大きな感染の山を抑えて、感染者数自体はステージ2というような状況にあるという状況です。これはなんとか今、感染の急拡大を抑えられているという状況にあると思います。 ただ一方で、感染拡大、再拡大の兆候、これが明らかに見られる状況になっています。新規感染者数がこの1週間平均を見ても1.15倍、そして特に若い世代の方の感染者が増えてくると、そのあと大きな波になりやすいわけですけども、20代、30代の方の新規陽性者数の前日比較、1週間比較ということについては1.2倍から1.3倍と増加傾向にあります。 加えて、まちの人出のデータというのを常に取ってるわけですけども、だいたいこのデータと感染者数が非常に比例する関係にあります。緊急事態宣言が解除され、そしてまん延防止措置が延長されてる今の現状において、特に繁華街を中心とした人出については3月にほぼ近い状況になってきてると。そして変異株、デルタ株、感染力の強いデルタ株が徐々に置き換わっていってると。
いかに急拡大させないかがポイント
非常に感染急拡大の可能性が高い状況になりつつあり、また、現実に感染再拡大の兆候が見られます。これが今の大阪の現状です。専門家の意見を踏まえましても、明らかに感染者については増加のステージに入ってると、トレンドに入ってると。あとはこれをいかに急拡大させないかがポイントだというのが専門家の意見でもあり、僕自身もそのように今、評価をしています。 また、この7月中旬から下旬は、昨年、第2波が到来した時期でもあります。夏休みにも入って人の動きが大きく動く時期でもありますから、この7月中旬から下旬にかけて、また、8月上旬までは非常に感染リスク、急拡大のリスクが高いという状況にあるというのが1つ。つまり話をまとめますと、感染再拡大の明らかな兆候がもうあると。そして感染者の増加のトレンドに入ってるというのが1点。そして、ちなみに大阪市だけで見ると新規感染者数はステージ3の状況に今なったところであります。 また、特に今、現時点で注意というか、現時点で重要なポイントとして、高齢者の皆さんへのワクチン接種です。これにつきましては市町村の皆さん、市町村で本当に、人口の多い大阪ではありますけれども、しっかりワクチン接種を取り組まれて、高齢者のワクチン接種については目標どおり、7月末までに2回のワクチン接種がおおむね完了する予定になっています。この高齢者のワクチン接種、2回の接種の完了が、おおむねあと3週間、7月いっぱいで終了いたします。この間に大きな感染の山をつくらないということが非常に重要だと思っています。もちろん抗体が生まれるまでに約1週間から2週間といわれてますので、8月の上旬に入るかと思いますが、ただ、それでも順次進めていかれてますから、2回の高齢者のワクチン接種が今まさに佳境を迎えてるというこの時期に、感染の急拡大を起こさないということが非常に重要だと思ってます。 今回のワクチンの有効率は非常に高いです。重症化を抑える率は90%を超えています。非常に高いワクチンの効果がもう少しで高齢者に対しても出てくるというような状況でありますから、まさにこの7月、今月いっぱいまでについては感染対策についてやはりしっかり取り組むべき時期、そして大きな山をなんとか起こさない時期だと、起こさせないように努力すべき時期だというふうに思っています。