大阪府・吉村知事が定例会見7月7日(全文3)まずはワクチンを広げることが重要
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日)」に対応しております。 【動画】「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日) ◇ ◇
最終的に60%に落ち着いた理由は
毎日新聞:最後1点、すいません。大阪モデルの数字についてなんですけれども、今日、複数の委員から赤信号の点灯基準について40%がいいんじゃないか、50%のほうがいいんじゃないかっていうことで、60%の数値設定について懸念もありましたけれども、最終的に60%に落ち着いたということで、この懸念に対する直接の答えは、結局あまり低くしてしまうと赤信号がともりやすくなって逆に効力を失うとか、その辺のお考えがあってのことなのか、一部、もっと数字を下げるべきだという声に対する直接の回答としてはどんな回答になるんでしょうか。 吉村:結局は医療のキャパシティーに対してそれを超えないようにするということが非常に重要なので、そういった観点からすると60%という数字は前回と同じ数字なわけですが、今、分母が変わっています。当時224床ですけど、今は390床まで重症病床は、これはいろんな、そうなってくるとかなり一般医療も制限しなきゃいけないような状況になってきますが、ただ、コロナの病床としては確保している病床は明らかに増えている。つまり医療のキャパは増えているので、本来同じ60%でも数字の、病床数は本来変わるはずですけれども、それはやっぱりやめましょうということで、250床をベースに60%にした。だから前回と60%の意味内容が違うというふうに思っています。
社会全体のことを考えて判断した
そして赤信号をつけるというのは、まさに医療が非常事態に達するということですから、そういった点ではあまり早くつけ過ぎると、これはリスクを共有する、リスクコミュニケーションになってこないので、本当にこれは危険なんですよというときにやっぱりつけるべき。じゃないと、オオカミが来たみたいになっては良くないですから。本当に危険な状態っていつなのっていうことをやっぱり考えなきゃいけない。そういったときに、分母は250床とした上で60%と判断したということです。 これは、色を付けるということは、加えて社会生活制限、仕事、そういった皆さんの制約をお願いすることにもつながってきますので、なんの制約もなければ見張り番指標みたいにかなり初期につける段階であれば全然そこはいいわけですけど、そこは、医療の皆さんはやっぱり医療の現場で本当に活躍をして命を救う活動をしていただいています。 一方でそういった仕事ができなくなる皆さんのデメリットというのをわれわれも一緒に受けているわけなので、そういった観点からすると本当に医療の逼迫というのはどこなのかというふうに考えたときに、分母は250のままにして、そして60%とするのがリスクを共有するという意味では適切だと判断したということです。 これは聞くのは医療従事者の、医療の専門家でも適切だという方もいらっしゃいます。医師会長の茂松会長はまだまだだとおっしゃいますけれども、一方で経済の専門家は入ってないので、経済で通常の事業を行って制限されるほうの皆さんの意見を聞いてないから、そこの意見もわれわれは考えた上で、じゃあ医療の本当の逼迫のところというのはどうなんだろうということを考えた、赤信号をつけるべきタイミングはどこなんだろうと考えたときに、60%にしたということです。 それから現行については70%以上ですから、224床の70%ということで、それをさらに60%という意味で、より引き下げて、リスクとしては強く評価をしていると。そして分母も224床から現在390床を実際に確保していますので、そういった意味ではリスクもきちんと評価しながら、社会全体のことを考えて判断をしたということだと思います。 毎日新聞:分かりました、ありがとうございます。 司会:では次の方。すいません、じゃあNHK。