大阪府・吉村知事が定例会見7月7日(全文4完)継続しないと非常にリスクが高い
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日)」に対応しております。 【動画】「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事(2021年7月7日) ◇ ◇
まん延防止措置延長によりどういう状況にしたいか
関西テレビ放送:関西テレビの鈴村です。今回のまん延防止の延長の要請についてなんですけれども、知事としては急拡大を抑えたいということで、延長することによってどういう状況になってほしいかという期待について伺いたいんですけれども。まん延防止の措置については、増加は抑えられるけれども、基本的には減少にはならないということがこれまでもあるかと思うんですけれども、この状況が続けば、延長の期間に続いていけばいいなっていう知事としての期待を持たれているのか、今の考えを教えていただけますでしょうか。 吉村:将来予測は、本当にこれは難しいです。特にこの感染対策における将来予測は非常に難しくて。株が変わっていますので、感染のスピードがちょっと予測できないというのがもう正直なところです。これは第4波を経験してあらためて思いますけれども、今回のデルタ株というのは従来株の1.9倍ぐらいですか。で、英国株よりも感染力が強いといわれていますので、この置き換わりが急速に進めば、ひょっとすれば前回の第4波より大きな波になるかもしれないし、ならないかもしれない。これはもう分かりません。結果、振り返って、あのときこうだったじゃないかっていうのはいくらでも言えるんですけど、今からの予測だったらたぶんここの会場にいる皆さんも誰一人として正確な予測はできないだろうと、専門家も予測できないというふうに思います。
コントロールできる範囲に収めたい
その中で、僕自身は今、増加のトレンドに入っていると思っているので、増加してくると思います。減る要素のほうがやっぱり少ないんだろうと思っています。でもだからといって緊急事態宣言かというと、やっぱりそういうわけには当然いきませんので。そう考えると、今日、朝野座長の意見にもあったのが僕にも非常にすとんと胸に落ちるんですけれども、増加のトレンドに入っている、これからも増加してくると。ただそれを、増加のスピードを遅らせると。急拡大させないと。つまり医療でコントロールできる範囲に収めていくということがやっぱり目指すべき方向性なんだろうというふうに思っています。 じゃあそれをどこまで制限をかけたらできるのかということについては、これは、だからそこが分からないわけですけれども。これは今のまん延防止措置の7時、8時のお願いをして、多くの店舗にお願い、協力が実現できて、1人1人の方が感染対策を取っていただければ急拡大をなんとか防げるんじゃないかと思っていますし、防げる努力をやっぱりこの期間にしなければならないと思っています。 あとは、やっぱり評価したいのは、分析評価したいのは、高齢者のワクチン接種が終わったときに重症者がどういう形で出てくるのか、ここはぜひ分析したいと思っています。新規陽性者数が増えても重症者が増えないということになるんであれば、また状況も、新規陽性者の数の社会体制も変わってくると思うので、社会の対応力も変わってくると思うので。 でもこれはどのぐらいかはまだ分からないわけですから。だいたいこれが見えてくると思います、7月のこの期を過ぎれば。なので、そこも分析をしながら。だからそれがまだ未了の今の時点においては、この間に急拡大するのを防ぎたいということです。大阪の場合、第4波を経験しましたけど、2週間あれば1000人に達しますから。それだけの大都市で、多くの人が集まるエリアなので、やっぱり警戒しなければならない。この間、そういった大きな波を起こさせないというのが非常に重要ではないかと思っています。ただ一方で、それが起きる環境が整っていると。もうこれは冒頭から申し上げているとおりです。人手にしてもなんにしても、非常に環境は整っているという状況なので、もう本当にお1人お1人の感染対策の徹底をお願いしたいというふうに思っています。