菅首相が会見 「宣言」延長・7府県追加(全文2)迅速な病床確保のため法整備検討したい
東海4県とも宣言の対象とする考えはなかったのか
CBCテレビ:CBCテレビの横地と申します。総理と尾身会長に、東海地方の今回の措置についてお伺いをいたします。これまで愛知に、まん延防止等重点措置の対象となっていましたが、新たに、隣県ですし、それから産業的にもさまざまなつながりのある岐阜県と三重県にもまん延防止等重点措置の対象になりました。一方で、これまた愛知の隣県で、産業等さまざまなつながりのある静岡県は緊急事態宣言の対象となることになりました。 実はこの4県とも今日、新規感染者の数が過去最高になりました。特に愛知県は緊急事態宣言の対象となる静岡の倍以上の960人を超える新規感染者になっています。こうした中で、例えばこの4県とも緊急事態宣言の対象とするお考えはなかったのか、あるいは先ほどの質疑の中で、地域で効果的な対策を取るんだという総理の発言がありましたが、例えば静岡に加えて愛知も緊急事態宣言の対象とするお考えはなかったのか。どうも知事も、近くそういう要請をしたいと、今日、お話をしたようなんですが、今回のこの決定に至る考え方について教えてください。 菅:まず、緊急事態宣言については地域の実情、これを最も把握している知事の意向、そうしたものをしっかりとお聞きをした上で、感染状況や病床の逼迫状況、こうした客観的な指標に基づいて、専門家の意見も聞いて、これは総合的に判断しております。例えば三重県、岐阜県においても厳しい状況であることは変わりはありませんが、地元の自治体からも、まん延防止等重点措置の適用の要請、これがなされています。政府としてもそうした地元の意向も尊重しながら、客観的な指標を基に対応を決めてきているということであります。そういう中で今回は愛知県、三重県、岐阜県、静岡県にそれぞれの対応をさせていただいた、こういうことであります。 尾身:私からも少し。愛知県について特にご質問があったと思いますけど、これはいわゆる、われわれは感染状況というのと医療の負荷というものを考えているわけですけども、感染状況については確かに愛知県というのはステージ4相当になっているんですよね。ところが医療のほうの逼迫というのが今のところ、まだいわゆるステージ3ということで4になってないということも1つの考慮になったということで、これについては特に今日の分科会でもいろんなことが議論されましたけど、これについて政府への提案について、特に異論はなかったと思います。 司会:それではウォール・ストリート・ジャーナルのランダースさん、どうぞ。