海外メディアが松山英樹の快挙を称賛「日本に誇りをもたらす」「歴史的勝利」「約1097億円の価値」
大会が行われたジョージア州の地元紙、アトランタジャーナル・コンスティテューション紙も「松山がマスターズ優勝で日本のゴルフ界のレジェンドになる」と絶賛した。 記事は「もし松山が彼の母国の希望の重みを感じていたのであれば、彼は勝つことはできなかった」、「マスターズ最終ラウンドのリーダー(松山)はまるで友人たちと日曜日のゴルフのラウンドを回るアマチュアゴルファーのようだった」、「(優勝後のインタビューで)そうした姿だったにもかかわらず、松山はずっと不安を抱えていたことが分かった」と、松山の最終日のプレーぶりについて伝えた。 記事は「松山はプレッシャーの中でプレーし、日本で最も偉大なゴルファーであることを認めさせた。彼は初めてメジャー大会を優勝した日本選手となった。松山は2014年にツアーに参加して以来、最高の選手であり続けている。マスターズの勝利は、さらなる偉大な選手に向かう最初のステップとなる」と称賛。 その上で「メジャー大会はゴルフにとっていつも大きな意味を持つ。タイガー・ウッズはメジャー大会が彼にとって唯一重要なトーナメントだったと話していた。松山は、タイガーが衰えた後にメジャー大会を勝ち始めた若いゴルフ選手たちのわずか下の位置にあり続けた。彼は今、そのレベルに近づいた」と評価した。 「メジャー大会を複数回優勝したローリー・マキロイ、ブルックス・ケプカ、ジョーダン・スピースとダスティン・ジョンソンの4人が今最盛期にある。29歳の松山は、このマスターズで彼らすべてを打ち負かした。すでに4つのメジャー大会で5位以内に入っていた松山は、ぶち当たっていた殻を打ち破り勝利を収めた」と重ねて賛辞した。 快挙を報じたのは全米メディアだけではなかった。 英のBBCは「松山が耐えてオーガスタ・ナショナルでのマスターズを1打差で勝ち、メジャータイトルを初めて獲得した日本男子選手となった」と伝えた。 記事は「オーガスタ・ナショナルでアマチュアのトップとなりシルバーカップを獲得してから10年。29歳の松山が母国に大いに鳴り響く優勝を手にするために戻ってきた。日本人のメジャー優勝者としては1977年の全米女子プロ選手権で樋口久子、2年前の全英女子オープンで渋野日向子の2人が勝っているが、最も求められてきた男子でメジャー優勝に近づいたのは1980年の全米オープンで2位になった青木功だけだった」と過去の日本の歴史を紹介。 「日本の梶谷翼は、先週、オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権で優勝した。元世界2位(の松山)は、この8日間でジョージアの会場で優勝を堪能する2人目の日本選手となった」とも記した。 豪州のnews.com.auは「歴史的なマスターズの勝利は、松山に『10億ドル(約1097億円)の価値』をもたらす」との見出しを取り、今回の快挙が松山にもたらす経済効果についてレポートした。 同記事は、全米オープンに2度優勝したアンディー・ノース氏の分析で作られており、「松山の優勝は、彼を日本で最も有名なアスリートであるテニスの大坂なおみのライバルにさせ、億万長者にさせるかもしれない」と伝えた。 また記事は「松山の大会前までのゴルフでの通算獲得賞金額は4100万ドル(約45億円)で歴代37位だったが、この勝利で280万豪州ドル(約2億3400万円)を持ち帰る。(通算獲得賞金額は)タイガー・ウッズが1億5900万ドル(約174億円)で1位に立っている」と紹介。 さらに「松山は今夏に開催される東京五輪で日本の五輪旗手となるよう頼まれるだろうとの見方がある」とのニュースを伝えた。