月が本当に人間に影響を与えている可能性、長年の否定論を変えつつある最近の驚きの証拠
“潮目”が変わる
人間の健康に対する月の影響を調べることは、単なる科学的な好奇心の問題ではない。人間の健康についてのより深い理解につながり、パフォーマンスに睡眠が影響するアスリートのトレーニングの改善や、双極性障害のような、睡眠と強く結びつく症状への新たな治療法の開発に役立てられる可能性がある。 過去数十年間にわたり、こうした考えは一蹴されてきたが、新たな研究結果は、人間には本当に月が引き起こす変化を感知できるのかについて、またもしできるのであれば、どのように感じているのかについて、科学者らが決定的な結論を出すのを助けるだろう。 「私の知っている研究者の中にも、このテーマに真剣に取り組んでいる人たちがいます」とウェアー氏は述べている。
文=Katarina Zimmer/訳=北村京子