大坂なおみの2つの全豪OP試合後行動が海外メディアの話題に…姉への謎のメッセージとNBA故コービー氏の教え
テニスの全豪オープンの女子シングルス準決勝が18日、豪州のメルボルン・パークで行われ、2年ぶりの優勝を狙う世界ランク3位の大坂なおみ(23、日清食品)が同11位の元女王セリーナ・ウィリアムズ(39、アメリカ)を6-3、6-4のストレートで下して決勝進出を果たした。大坂は20日に行われる決勝で同24位のジェニファー・ブレイディ(25、アメリカ)と対戦する。 海外メディアも大坂vsセリーナの事実上の決勝戦とも言える注目の試合について大きく報道した。 USAトゥデイは「セリーナ・ウィリアムズが目指す24度目のグランドスラムタイトルへの長い旅は、もう少し待たなければならない。また女子テニス界の最高の選手(大坂)が彼女の道に立ちふさがったからだ」と伝え、「支配的なプレーで組み立てた」と称賛。英ガーディアン紙は「ウィリアムズのテニスは波があるが、凡ミスで予想よりも早くラリーが途切れるなど、好調ではなかった。大坂は、これを寛容に受け入れるようなタイプの選手ではなかった」と分析し「大坂が2度目のメジャータイトル獲得へ向けての圧倒的な有力候補となった」と、大坂の優勝を予想した。 また英BBCは、ラッセル・フラー・テニス担当編集委員の「両選手ともにサーブは最高の日とはならず、質も我々が期待していたほど高くはなかった。だが、大坂は試合を締める方法を分かっていた。彼女は3つのダブルフォールトでサーブを落とした直後に準決勝で最後の8ポイントを奪って見せた。ランキングにはまだ反映されていないが、彼女はツアーが再開された8月以降、世界最高の選手のようなプレーを見せている」という分析記事を掲載している。 涙を流して記者会見を途中で打ち切ったセリーナの様子や、大坂の強さを称賛する記事が多かったが、海外メディアが注目したのは、大坂の試合後の2つの行動だった。 大坂は、勝者の恒例行事となっている透明なボードに書き入れる「カメラサイン」に「マリ、グループチャットで奇妙な画像を送信するのをやめて!」と、青色のペンを使って異例のメッセージを書き込んだのである。マリとは、同じくプロテニスプレーヤーで、現在の世界ランクが335位である24歳の実姉の大坂まりのこと。大坂は、そのメッセージの理由を「姉の奇妙な画像の影響でグループチャットを抜けてしまった友だちもいたんです。なので、気をつけてねと書きました」と説明していた。