大坂なおみの2つの全豪OP試合後行動が海外メディアの話題に…姉への謎のメッセージとNBA故コービー氏の教え
ニューヨークポスト、ヤフースポーツ、USAトゥデイなどが、大坂がサインボードにメッセージを書き込んでいる映像を添付して、このユーモラスな行動をピックアップした。ニューヨークポストは、「大坂が姉のまりに奇妙な映像を送ることを止めることを望んでいる」との見出しを取った。報道によると、姉のまりは、さっそくこのメッセージに反応してインスタグラムのストーリーズに「GC(グループチャット)にどんな映像を送ったの?と聞いてくる人たちへ」と書き1枚の写真を投稿した。 その写真は、すぐに削除されたが、USAトゥデイが確認したところによると、眼球を舌で舐めているシーンをアップしたような奇妙な写真だったという。 おそらくこういう写真を妹のなおみに送り困らせているのだろう。だが、各メディアは、この大坂の行動をユーモアとして好意的にとらえ、「決勝に進出した大坂は、もう一度、姉をからかう機会を得た」と、優勝の可能性と結び付けて、うまく表現していた。 また海外メディアが注目したもうひとつのポイントが、試合後の会見で大坂が着ていたロサンゼルス・レイカーズのジャージについてだ。大坂は2020年1月に不運なヘリコプター墜落事故で亡くなったNBAのスーパースター、コービー・ブライアントを尊敬しており生前に親交があったことで知られる。ヤフースポーツ、インサイダー、ザスパン、クラッチポイントなどの各メディアが、このジャージを着用していたことについての記事を掲載した。インサイダーによると、大坂は試合後の会見で、このジャージについて尋ねられ「今日の試合のために私にはプラスの力が必要だった」と答えた。試合のユニホームに、ゴールドと紫をあしらったのは、コービーの力を借りたかったためだと説明したという。 セリーナとは通算4度目の対決。全米オープンの決勝では、セリーナが主審とイザコザを起こして試合に集中していなかったという“因縁”があり、また最後の対戦となった2019年のロジャーズ・カップではストレートで敗れている。しかも、今大会、セリーナは絶好調。想像を絶するプレッシャーに打ち勝つには、尊敬するコービーの天国からの力が必要だったのかもしれない。 大坂は「マンバメンタリティ」と呼ばれるコービーの教えを忠実に守っている。「マンバメンタリティ」とは、コービーが現役時代に貫いていた信念で「もっと上達したい、もっと知りたいという無限の好奇心。人から何と言わようが、気にせず、その瞬間だけに神経を注ぐ」こと。大坂も、これまでのインタビューで、コービーから学んだこととして「自己不信は誰の助けにもならない。自分を信じなければ、誰も自分を信じてはくれない」と語っていた。 ピンチにも動じず、ダブルフォールトを連発して自滅しかけた崖っぷちをも切り抜けて、憧れの人、セリーナに圧勝した大坂の戦いは、まさにコービーの教えに沿ったものだったのかもしれない。