明日テニス全豪OP開幕!海外メディア予想で大坂なおみがV最有力
テニスの全豪オープンが明日8日に豪州メルボルンで開幕する。6日、スケジュールが発表され、女子シングルスでは2年ぶり2度目の優勝を狙う世界ランキング3位の大坂なおみ(23、日清食品)は日本時間8日の1回戦で同39位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(29、ロシア)と対戦することになった。両者の過去の対戦成績は1勝1敗。複数の海外メディアは今大会の優勝候補として昨年の全米オープンを制した大坂を最有力視している。 FOXスポーツの豪州版は「全豪オープン2021のガイド、オッズ、優勝候補、誰が勝つか、予想」とのタイトルで、大会に関する予想記事を掲載し、女子シングルスの優勝候補として5人の選手をリストアップした。 同メディアが挙げたのがアシュリー・バーティ(豪州)、大坂、セリーナ・ウィリアムズ(米国)、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、ソフィア・ケニン(米国)の5人で、オッズのトップが大坂の6.50ドル。次いで地元のバーディの7ドル、ウィリアムズの10ドル、ハレプの13ドル、ケニンの19ドルの順となっている。大坂を優勝候補に挙げた理由は「9月の全米オープンの優勝を含め、彼女はすでに3度のグランドスラムタイトルを自分のものとしており、彼女のパワーと正確さで相手を支配する能力を持っている」というもの。その一方で不安点として「アデレートでのエキシビションマッチでベストなプレーができず、大試合で崩れる傾向がある。彼女のドローにも(強敵のブロックに入った)セリーナ(・ウィリアムズ)のような問題がある」とした。大坂は、全豪前哨戦のギプスランド・トロフィーでベスト4進出を決めたが、「ちょっとした怪我がある。全豪に向けて慎重にならざるをえない」との理由で準決勝を棄権している。 またドローは厳しい“山”に入っていて、勝ち進めば4回戦で昨年準優勝した世界ランキング15位のガルビネ・ムグルサ(スペイン)、準々決勝では2019年全米オープン覇者で同8位のビアンカ・アンドレースク(カナダ)との対戦が予想される。 スポーツ専門放送局「ユーロスポーツ」は、「誰が全豪オープン女子のタイトルを勝つだろうか。ウィリアムズ?大坂?」との見出しを取り、大坂の写真をメインに取り扱った。 「前年女王のケニンは連覇向けて1回戦でワイルドカードのマディソン・イングリス(豪州)の挑戦を受け、ウィリアムズと大坂は厳しいドローとなった」と混戦になる可能性を伝えた上で、記者7人による優勝予想を掲載。うち2人が大坂の名を挙げた。 大坂優勝を予想した1人の記者は、「昨年大坂は全豪でタイトル防衛に挑んだが3回戦でココ・ガウフ(米国)に敗れて失望した。彼女は、この敗戦を『警鐘』と呼び、その後8カ月余りで選手として大きく成長した」と評価。「昨年、全米オープンで3度目のグランドスラムを勝ち、全豪の前哨戦となるギプスランド・トロフィーでも力強いプレーを見せていた。2021年の大成功に向けて完全に集中しているようだ」と続けた。 もう1人の大坂を支持している記者は、「大坂の過去の3つのグランドスラムタイトルはハードコートでもたらされている。2019年にメルボルンでタイトルへ驀進した調子を取り戻すことできる」と予想。「彼女の調子には一長一短があるが、今年は十分な自信とともにやって来る。その自信は、重要な場面でライバルたちを上回り彼女に4度目のグランドスラム勝利をもたらすかもしれない」と記した。