大坂なおみは全豪OP決勝進出をかけた”因縁”のセリーナ・ウィリアムズ戦に勝てるのか?
テニスの全豪オープン第9日が16日にメルボルン・パークで行われ、女子シングルス準々決勝で世界ランク3位の大坂なおみ(23、日清食品)が同71位の謝淑薇(35、台湾)に6-2、6-2でストレート勝ちし、優勝した2019年大会以来、2年ぶりとなるベスト4入りを決めた。18日にある準決勝の相手は、ナイトセッションで行われた準々決勝で、世界ランク2位のシモナ・ハレプ(29、ルーマニア)を6-3、6-3のストレートで退けた、四大大会で世界歴代2位の23勝を誇る同11位のセリーナ・ウィリアムズ(39、アメリカ)。四大大会では大坂が初めてグランドスラムを制した2018年9月の全米オープンの決勝戦以来”因縁”の顔合わせとなる。
「できるならセリーナと戦いたい」
大坂はセリーナとの再戦を願っていた。 「2人とも世界チャンピオンだし、どちらの選手も尊敬している。どちらが来ても幸せだけど、できることならばセリーナと戦いたい。セリーナの試合はいつも見ています」 トリッキーなショットを駆使し、ノーシードから勝ち上がってきた難敵の謝をわずか1時間6分で撃破。心技体すべての成長を証明した試合後に、大坂は、こんなコメントを残していた。 幼いころからセリーナに憧れ続け、小学校3年生時には「彼女のようになりたい」との願いを込めて授業で、その似顔絵を描いた。 3年前の全米オープンでは、その憧れの人を決勝で破ったが、この試合でウィリアムズは審判のジャッジを巡って騒動を起こしており、大坂との戦いに集中できる状況にはなかった。準決勝で実現するツアー通算4度目の対決は、まさに完全決着の舞台となる。 一方、強敵のハレプを力でねじ伏せたウィリアムズも大坂との対戦を心待ちにしていた。 「彼女はサーブもリターンもよくて、フォアもバックも強い。まるでクールな猫ね(笑)。そして、コートの外でも人々にインスピレーションを与えられる。コートの内外でこれほど感銘を与えられる選手と戦えるのはとても嬉しい」 ウィリアムズも、この準決勝を事実上の決勝戦と位置づけているのかもしれない。