コロナ「5類相当にすべきとの意見に賛成」大阪・吉村知事会見6月15日(全文3)
発熱段階ではコロナかインフルか分からない
吉村:まず、専門家からの意見もありまして、今年の冬、あるいは早ければ秋には、インフルエンザがはやり、今まではインフルエンザは全然出なかったんです、ほぼゼロだったんですけども、諸外国の例を見ても、どうもインフルエンザがこれははやりそうだと。そしてそれとコロナが重なる可能性もあると。そうしたら6万件ぐらいは1日で検査する能力が必要じゃないかと。発熱者がそれだけいるわけですから。発熱した段階ではコロナかインフルエンザか分からないということになりますので。ですので、そこの検査体制、診療体制について、これは課題で、これからやっぱり強化しなきゃいけないということを昨日の本部会議で共有できたというふうに思っています。 この中身についてどうするかについては、きのうの今日ですから、今すぐ結論はなかなか出ないところです。今の段階で、きのう出た自己検査、若い人は自己検査をするとか、オンラインで検査をするというのも方法だとは思いますけれども、これは実態、どこまでできるのかというのは、ちょっと実務的にもう少し詰めていきたいと思います。これは診療報酬の体制であったり、さまざまな課題もあろうかと思いますので、ちょっとここは、実務的な面を今、健康医療部が検討するという状況です。ただ、問題意識は共有をいたしましたので、そのときどうするかと、そういった場面でどうするかということについて、これから詰めていきたいというふうに思っています。 ちょっと今の段階で、もちろん、検査キットを確保することはできると思います。コロナの検査キット等を確保することは、簡易検査キット等の仕組みをつくろうと思ったらつくれると思うんですけど、果たしてそれが適切なのかどうかというのも含めて、ちょっと担当部のほうで実務的にこれからもんでいきたいと思います。
5類相当でもいいという提案への評価は
司会:次にご質問。産経新聞さん。 産経新聞:産経新聞の尾崎です。コロナの関係でちょっと伺いたいんですけれども、昨日の専門家会議で、大阪府医師会の茂松会長に、5類になったときに実際、医療は受けれるのかみたいな話もされていたと思うんですが、そういった質疑があったと思うんですが、一方で東京都の医師会のほうで、5類相当に引き下げてもいいんじゃないかという提案を、公費負担を継続した形で、という提案があったんですが、医師会の中でもそういった形でちょっと色合いが違うのかなという部分があるんですけど、実際に知事、東京都医師会の提案とかはご存じでしょうか。また、ご存じであったら、5類相当でもいいんじゃないかという提案に関しての評価を伺えますでしょうか。 吉村:報道ベースですけれども、知ってます。報道ベースの限りですけどね。これは医師会自身が2類相当から5類相当へ変えるべきだということについて表明をされたと。僕は賛成です。そういった現場の診療、クリニック等をされている医療機関が、やはりこれはもう季節性インフルエンザと同じような対応でしていかないと、これはオール医療にならないんじゃないかと、対応できないんじゃないかという趣旨で。しかもオミクロン株という特性を踏まえてだと思いますけど、オミクロン株の特性を踏まえたときには、もうこれは5類相当にすべきだという意見については、僕は賛成です。 これは日本医師会においても、全国の、じゃあ大阪府医師会はそうですかというと、きのうの議論を見ていただいたとおりですけども、そうではありません。じゃあ日本医師会はどうかというと、ここも東京都医師会の考え方そのままでは当然ないとは、違うとは思うので、日本医師会としてこれをどう考えるんだということは、しっかり出してもらいたいなというふうには思います。 ただ、そうはいっても、これはもう医師会サイドというか、実際に診療を受ける側の考え方でもあります。その中で、東京都医師会がそういったオミクロンの現状を踏まえたら、やっぱりオール医療で、できるだけもう通常医療に近づけていこうという考え方には、僕は賛成です。大阪府医師会はちょっと今、違いますけどね、考え方が。東京都医師会も確か、費用については保険適用にした上で、残りの自己負担の部分については公費負担にすると、あとは件数管理はちゃんとするとか、なんか状況を付けていたと思うんですけれども、そういったことについては、確かにそうだなと思いますので。