IR「反対派の意見も踏まえつつ進める」大阪・吉村知事会見6月15日(全文4)
大阪府の吉村洋文知事は15日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2022年6月15日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年6月15日) ◇ ◇
5類への変更要望を見送った理由は
関西テレビ放送:関西テレビの上田です。感染症上の分類の、きのうの専門家会議の話に関して質問です。知事は以前から5類相当が、今も、先ほどおっしゃいましたけど、賛成であるということを何回もおっしゃっておられて、きのうの専門家会議を聞いていた前にも、おそらく専門家会議を経て5類にすべきなんじゃないかということを国に要望されるのかなって、私自身はちょっと想像していたんですね。 ただ、きのうの会議を経て、医師会からもちょっと消極的な意見もありましたし、あるいは薬の話も出ましたけれども、ただ一方で、今回、日本維新の会としては重点政策として5類っていうのを掲げておられる。政治家としてのお立場は、おそらくもう完全に5類だと思うんですけど、知事のお立場として、きのうは何に配慮されて、どういう理由で5類を国に要望するっていうことを見送ったんでしょうか。その点、教えてください。 吉村:おっしゃるとおり、政治家として、また日本維新の会としても公約を掲げています。今のオミクロンっていうのを考えたときに、僕は5類相当にすべきだというふうに思っています。そういう思想は当然あります。で、これも発信をしてきたとおりです。
国にやっぱり判断してもらいたい
じゃあそれを大阪府の国に要望するレベルの意見として取りまとめるかということになれば、これはやっぱり大阪府の医療の現場がある程度その趣旨に賛同してもらわないと、現実には絵に描いた餅になるだろうなというふうに思います。 というのも、まず2類から5類に決定する権限が大阪府にあるんであればやります。僕自身が。これはある意味、政治判断、これは議論もさまざまありますけども、議論を踏まえてですけどもやると。でも、その権限はありません。だからこそ選挙の公約にしたり、国に要望するかどうかっていうとこに行き着くわけです。 だから、ここは国にやっぱり判断してもらいたいなという思いが強くあります。僕自身、判断権限ないわけですからね。それを踏まえて、じゃあ大阪の医療現場を、今、コロナ対策も含めて、医療従事者の皆さんにも協力を得ながら進めていっているところです。ですので、医療現場の皆さんが、いや、これはやっぱり飲み薬等が、誰にでも投薬できる飲み薬等がないと、なかなかそれは難しいということに、いってる状態の中で、大阪府として、行政として5類だっていったところで、何かが進むんでも、何もないわけだと僕は思っています。 結局、5類相当にしたとして、やっぱり、今、実は法的に見ると2類から5類にしたら全てがインフルエンザのようになるかというと、ならないんですね。結局、感染症法上の何々できるという規定を活用をしながらやってるだけであって、じゃあ全ての医療機関が5類にしたら、あしたからなるかというと、やっぱりそうでもないと。これは国の方針としてすれば、そうなるとは思いますけれども、大阪府知事が勝手に1人で宣言したとしても、それはならないですよ。