なぜ井上尚弥はカシメロ王座保持のWBO裁定に怒りを爆発させたのか…3つ目のベルト獲りの来春対戦相手はドネア一本で決まり?!
2019年11月のWBSS決勝で、井上がボクシング史に残るような名勝負でドネアを下したタイトル戦以来の再戦。その後、ドネアがWBC王座に返り咲き、日本時間12日の同王座統一戦でも、14歳年下で勢いにのる暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)を衝撃のボディショットで沈めるなど、再びレジェンドの輝きを取り戻しており、井上との試合にはドラマ性も勝負論もある。 ただ井上は4団体統一の夢はあきらめておらず、「春と夏の2試合はバンタムで」との決意もあり、最有力となった来春のドネア戦をクリアした次にカシメローバトラー戦の勝者が“バンタム級最後“の対戦相手として浮上してくる。 しかも、リング誌が、「32歳のカシメロは118ポンド級(バンタム級)でリング誌王者の井上とWBC王者のドネアに次いでリング誌でランク2位となっており、33歳のバトラーはランク外となっている」と説明するなど、バトラーは決め手に欠けるボクサーで、カシメロが万全のコンディションでリングに上がるのであれば、指名試合をクリアしてタイトルを保持する可能性が高い。因縁の相手として再び井上の前に現れることが必至の状況ではあるのだが…。いずれにしろ2022年の世界のバンタム級戦線は井上を中心に動くこととなる。