「ドウデュースが負けるとすれば…」武豊に一抹の不安? “東大卒の予想家”が有馬記念を徹底分析
12月も半ばを迎え、本格的な冬の訪れを感じる日が増えてきた。しかし、競馬ファンにとって1年で最も熱くなるのがこの時期かもしれない。そう、今年も冬の風物詩「有馬記念」が中山競馬場で開催される。 22日のグランプリに今年は22頭が登録。出走できるのはそのうち16頭だ。今年は半数を超える10頭がG1ウイナーという豪華メンバーがそろった。 ⇒【写真】アーバンシックに騎乗するルメール騎手 競馬ファンにとって有馬記念は最も当てたいレースの一つ。筆者の一年の負けを取り戻すべく、ある人物に話をうかがった。それが新進気鋭の競馬ライター・鈴木ユウヤ氏だ。2020年春に東京大学を卒業後、編集者を経て競馬ライターとして独立した彼は日夜、複雑に入り組んだ競馬予想に鋭いメスを入れ、さまざまな馬やレースを徹底的に究明している。 幼いころから勉強面で苦労したことがないという“東大の頭脳”は主に過去10年のデータを基に鋭い切り口でデータを分析。買い目を極限まで絞ったうえで、高い回収率を狙うのがスタイルだ。実際に今年のJRA・G1(フェブラリーS~朝日杯FS)における回収率は141%というハイアベレージを叩き出している。この秋のG1で“未勝利”の筆者が鈴木氏に有馬記念の見解を聞いた。 (取材・構成=中川大河、取材日=12月16日)
この秋はマイルCSとジャパンCを本線的中!
――本日はインタビューに応じていただきありがとうございます。有馬記念が数日後に迫っていますが、この秋はかなり馬券の調子がいいようですね。 鈴木:マイルCSで本命にしたエルトンバローズ(7番人気)と、対抗ソウルラッシュ(4番人気)のワンツーは会心の一撃でした。あと、ジャパンCでも本命ドゥレッツァ(7番人気)、対抗ドウデュース(1番人気、1着)も読み通りでした。 ――基本的には過去10年のデータからレースの傾向を多角的に分析し、2頭をピックアップした上で本命馬の単勝とワイド1点を買うというのがポリシーですね。 鈴木:オッズがあまりにも低いときはワイドを馬連にすることもありますが、今はこの買い方が中心です。有馬記念といえば、エフフォーリアが勝った3年前のレースをズバリ的中させた得意なレースの一つなので、何かしら攻略につながるヒントを紹介できればと思っています。