「今から『静かな年末年始』を」 西村担当相、首都圏は忘年会・新年会「見送って」
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)が23日に開かれた。終了後に西村康稔(やすとし)経済再生担当相が会見し、感染拡大が続く首都圏では「人と人との接触を減らさないと感染が減らない」局面だとして、年末年始は「家族と、いつもの仲間と」過ごすこと、そして「今から、きょうから『静かな年末年始』」を過ごすことを呼びかけた。 【会見動画】コロナ分科会後に西村大臣、尾身会長がそれぞれ会見
帰省も「慎重に検討を」
西村氏は、感染状況の警戒度について分科会が提示したステージの概念でステージ3の「シナリオ3(感染拡大継続地域)」に該当する地域での年末年始の対策について説明した。分科会の尾身会長は、シナリオ3には東京を中心にした地域が該当するとの見解を示している。 西村氏は、首都圏では忘年会・新年会は「基本的に見送ってほしい」、帰省については、時期の分散だけではなく「延期も含めて慎重に検討してほしい」とした。「たまに会う人、久しぶりに会う人は感染リスクがあると理解していただいて、家族と年末年始を過ごしてほしい」と訴えた。 年末年始の休暇も分散して取ることを求め、初詣も「分散して」お参りすることを求めた。
イベントも一時的に「5000人上限」に
イベント開催の人数制限についても触れ、最大で数万人規模で開催できる現在の基準を、年末年始は一時的に厳格化するとした。 1月11日までを想定し、「5000人を上限」とする9月18日以前の運用に戻すとした。既にチケットの販売が終わっていたり、5000人を超えているものもあるだろうとした上で、イベント終了後の食事会や飲み会を控えるなど、あらためて感染防止対策を徹底してほしいとした。