大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文1)ホテル抗体カクテルセンター、2カ所目設置へ
30代以下の重症者も増えている
また、その府立学校在籍者の陽性者の数ですけれども、6月は31名、7月は170名でしたが、8月は1054名です。明らかにこの8月、デルタ株については、これまで感染しなかったといわれていた若い世代、高校生の世代にも感染するということがこれを見ても明らかだと思っています。クラスターとして一番多いのは部活動のクラスターです。もちろん親から子供にうつって、そして子供が学校で見つかって休校というパターンが一番多いわけですけれども、今までなかなか子供がうつって、子供に感染者が増えてくるということはあまりなかった現状ですけれども、今回、やはり10代以下の陽性者が増えてるという現状です。 年代別の重症者の内訳です。30代以下の重症者についても、やはり第4波と比べると増えてるという現状にあります。やはり顕著なのは40代、50代。ここはもうすでに言っているとおりですけれども、じゃあ若い人は重症化しないのかというと、そういうわけではないということです。全体の10代の感染者が増えてるというのはもちろんそうですけど、若い世代で感染者が増えてる。増えてる中で重症者も出てきてるということです。 このグラフを見ましても、30代以下がこのブルーのところになりますけれども、非常に大きく増えてきてると。ここかな。ここですね。このブルーのところですけど、増えてきてるという形になります。割合にしますと40代、50代が圧倒的に多いわけですけども、割合にしますと11%ということになります。人数だけで見たらもうすでに第4波を超えているという状況です。40代、50代、第4波と、絶対数だけで比較すると割合としては第5波のほうが319人、55%ですが、40代、50代は491名でした。
重症病床の使用率は39%
絶対数でいくとまだ第4波のほうが多かったわけですが、30代以下については第4波で61名、第5波が67名ですので、絶対数としても30代以下の重症者がもう第4波を超えてる。あと顕著なのは60代以上の、いわゆる高齢者の重症者。第4波は1183人でしたが、第5波は194人。10分の1ぐらいになっていると。ここはやはり大きなワクチン効果が出ているというふうに思います。 病床の状況です。非常に医療体制も逼迫してます。感染者が増えてくるとなれば当然そこで重たい方、そして入院適応になる方が増えてきますので、病床も逼迫してきてます。重症患者については230名という状況です。軽症・中等症については2031名と。これはもう第4波を超えています。宿泊療養については、第4波については1800人でしたが、一番多いときに、今はもう3377人です。この宿泊療養については施設自体もかなり増やしてきてますので、そこに入られる方が増えてきてるという傾向もあります。自宅療養につきましても9月1日で1万8000人、5月のときは1万5000人でしたから、もうそれを超えてるという状況です。 病床の使用率を見ましても、重症病床の使用率、ここについては確保病床589床ですので、ここが39%。日々、増加してます。そして軽症・中等症については76%。軽症・中等症につきましては、もうこれは最後のフェーズのボタンを押し、そして運用病床と確保病床が一致してますので、今後はこの運用率と確保病床の数は常に一緒になってきます。2665床を動かして、それを分母として76%の方が入院されています。ちなみに重症については最後のボタン、まだ押してません。392床運用してますけど、それで見ても運用率は58%です。 宿泊療養についてですが、今6131室確保しています。55%。この宿泊療養については6000室を超えて8400室に拡充するということを発表させてもらいましたが、9月初旬から中旬にかけて徐々に数を増やしていき、そして8400室の宿泊療養施設、室数を確保してまいりたいと思います。いつ増えるかというのはその都度その都度、日々、分母を発表してますので、そこを見ていただければというふうに思いますが、全体とすれば9月上旬から中旬にかけて8400室に拡充をします。ただ、軽症・中等症は非常に厳しい状況です。