大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文3)増加傾向は継続、ピークは見えない
大阪府の吉村洋文知事は2日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日)」中、定例会見の開始時間を起点にしております。 【動画】「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日) ◇ ◇
医師会の往診は保健所業務を軽減できるか
朝日新聞:朝日新聞、久保田です。何点かお伺いします。先ほど医師会による往診で、保健所業務の負担軽減につながると期待できる部分があれば教えてもらえますか。 吉村:自宅療養者の方が保健所に連絡しなくても、なかなかつながりにくい時間帯も当然これはある中で、例えば医師会にも連絡窓口がありますから、医師会の連絡窓口に電話すれば、そこで往診のお医者さんに来ていただけると。こうなると保健所は介在しないことになりますので、しかも保健所業務は非常に逼迫していますから、自宅療養者の側から見ると保健所に連絡せずともお医者さんと直接アクセスするルートができたということは非常に僕は大きいと思っています。特に大阪市内は今、保健所は逼迫していますから、非常に大きい。 それからさっきのチーム往診についても、チーム訪問診療についても、大阪市内から始めるということで、6医療機関1チームで始めますけれども、これがうまくいけば、会長もおっしゃったとおりどんどん広げていくということをぜひやってもらいたい。
必要ならすぐ入院できる仕組みが構築されるのか
で、保健所としては健康観察をしている中で、これはちょっと重たくなっているんじゃないか、心配な患者さんっていうのはやっぱり出てくる場合に、ここで日中往診で先生方に行っていただけたらその情報も共有できますから、非常に安心にもつながってくるという意味で、保健所自身の業務の逼迫、保健所が本来、この感染症の中で求められていることについての、ある意味分担というか、そういうことにもつながってくるんだろうというふうに思っています。これは非常に医師会が窓口をつくっていただけるというのは、大きなところだと思っています。 朝日新聞:ということは往診した医師によって、もうこの患者は入院が必要だと思ったらすぐに入院につなげられるような、そういう仕組みが構築できるということですかね。 吉村:もちろんそうです。入院の場合もそうですし、まだこれは入院適応じゃないけれども、例えばロナプリーブはしたほうがいいんじゃないかとか、あるいは入院に至らなくても非常に不安に思ってますから、これは自分がたぶんかかったらそうなるっていうのは容易に想像つきますけど、非常に高い熱が出てどうなるか分からないと。相談相手がいないと。そこにお医者さんが来ていただいて、例えばせき止めでも解熱剤でももらえたり、あるいはそこで診察していただけるっていうのは非常に大きな安心にもつながる。軽症の経口治療薬がないのが非常につらいところなんですけども、対症方法の薬剤でもこれはずいぶん違うと思いますから、それができると。また、その情報をお医者さんが持ってもらえるということは、非常に大きな安心につながると思っています。もちろん、これは緊急で入院が必要だっていう判断もお医者さんにしていただくということになります。 ただ病床、非常に逼迫もしてますので、入院適応じゃない人がどんどん入院、救急搬送されるとまたそれは違った問題も出てきますから、この辺りは医師会とも協力しながら、ある程度、適応対象じゃない方については往診の治療の範囲でとどめていただいて。すぐに入院だ、すぐに救急車だってなってくるとこれは回らなくなってきますから、そこは医学的な見地からのご判断をいただけるというふうに思ってます。