大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文4)株の置き換わりのタイミングかな
大阪府の吉村洋文知事は2日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日)」中、定例会見の開始時間を起点にしております。 【動画】「大阪府医師会と自宅への往診を進める」大阪府・吉村知事が定例会見、府医師会・茂松会長との共同会見も(2021年9月2日) ◇ ◇
首都圏と感染状況が違う理由をどう考えているのか
日本経済新聞:日本経済新聞の玉岡と申します。先ほど東京と2週間ほど遅れて大阪の感染状況、みられる部分もあるというふうにおっしゃっていたと思うんですが、今、東京が感染者、少しずつ減少をしている傾向も見え始めている中、大阪が今、過去最多、昨日も過去最多という人数で、同じ緊急事態宣言という措置を取っている中、首都圏と大阪がこうした感染状況の違いが出ている理由というのは、もしお考えの部分があれば教えていただけますか。 吉村:まず1つは、やはり大きく増えた時期っていうのがお盆の前後で非常に増えていますので、おそらくお盆休みの前後で人の動きというのが活発になったんではないかというふうに推測をしています。そこで感染が一挙に、ぐっと増えた部分があるだろうというふうに思っています。お盆明けてから、お盆休み終わって、今、判明しているのはお盆休み後しばらくたってからですので、少し鈍化しつつあるということもあるんではないかと。やっぱり人の動きというのが、お盆休みでやっぱり大きく動いたっていうのも1つある。これは大阪だけじゃないですし、1つあるんじゃないかと思っています。
アルファ株の置き換わりが早かったのは大阪・関西圏だった
もう1つあるのが、株の置き換わりのタイミングかなというのも実はあって。デルタ株の置き換わりのタイミングっていうのが、先行して起きたのが東京でした。そして置き換わり、その後に起きたのが実は大阪と、大阪・関西圏と、そして中部圏なんですね。中部圏も当初は大阪と似てて、なぜか感染者がなかなか増えてなかったんですけれども、今はちょっと増えてきていると。実はだからこの株の置き換わりのスピードというか、ここはちょっと僕もウイルスの専門家じゃないから分からなくて、どちらかというと今までの経験則に基づくんですけど、第4波とかも含めた経験則に基づくんですけど、株の置き換わりのタイミングっていうのが、実は非常に感染の拡大とかの現象に影響しているんではないのかなというふうにも推測もしています。なので、株の置き換わりが進んでなければその後も感染が拡大し続けるパターンが多いんじゃないか。 今回、株の置き換わりがもうずいぶん進んできているということで、株の置き換わるタイミングが、まず東京・首都圏から始まって、次、大阪や中部に来ている。大都市圏でもともとこれはウイルス広がりますから、匿名性の高いところで広がってきます。人口密集地で広がってきますので、大都市圏じゃないところは一時期ぱっと増えても、ばっとすぐ下がりやすいですけど、大都市圏においてはやっぱり株の置き換わりの、なんかタイミングというのが非常に実は影響しているんじゃないのかなと思っています。 第4波のときも、大阪・関西圏で、アルファ株の置き換わりが実は早かったのが大阪・関西圏でしたから。あのとき東京・首都圏はアルファ株とは違う株があって、アルファ株が進み始めたのが結構遅かったので、だから株の置き換わりのタイミングっていうのもあるのかなというふうに思いますが、ちょっとここは僕、ウイルスの専門者じゃないからなんとも言えないですが、それも1つ、過去の経験則でいくと重要な。僕自身は重要視しています。 あとは、もうやっぱり人と人との接触の機会です。人と人との接触の機会っていうのを考えると、今まで夏休みでしたけど、夏休み終わって学校が始まって人の生活スタイルが変わりますんで、これが減少傾向になるのか、ちょっと増える傾向になるのか、ここはちょっと予測しづらいなというところはあります。学校については特に注意しなければならないと思っています。ずれるのはやっぱりそういうところなのかなと。特にお盆休み、人の移動が非常に多くなったっていうのは、ここはウイルス側の事情というか、われわれ行動側の事情、これが大きく作用をしているんじゃないかと思っています。