大阪府・吉村知事が定例会見9月2日(全文1)ホテル抗体カクテルセンター、2カ所目設置へ
高校生は1.35倍、中学生1.35倍、小学生1.32倍、未就学児1.6倍
発症前2日間は感染させる可能性が高いですから、これはどういうことを意味しているかっていうと、感染して、早い段階で、感染してすぐに人にうつす、自覚症状なく人にうつすような状態になる、なりやすいということです。そういった意味で、感染が次から次へと広がりやすい傾向にあるのが、このデルタ株の感染力の強さを物語っていると思います。 ウイルス量についても、1000倍以上というふうにも報告されている部分もあります。保健所でウイルス量までは計れませんけれども、実例を分析しても、やはりそれと非常に合致するというところがあると思います。早い段階で症状が出てくると。無症状の期間が短い。裏を返せば感染してから発症するまで、急激にウイルス量がおそらく増えてきて、他人に感染をさせていくということなんだと思います。次、お願いします。 10代以下の話に戻りますが、やはり直近1週間を見ましても、非常に10代の感染者の割合が多いです。これを見ますと、これは未就学児と小学生、中学生、高校生に分けています。色分けをしていますが、新規陽性者に占める割合、8月の18日から24日、25日から30日、これ、約1週間、直近の1週間比較です。それを見ても明らかに感染者は増加をしています、この年代で。 そして、高校生については1.35倍、中学生についても1.35倍、小学生1.32倍と、未就学児は1.6倍という形で、この1週間単位で比較しても、合計2560人から3585人ということで、非常に、新規陽性者に占める割合も16%から20%になっています。全体の中でこの10代、学生、これまではなかなか大きく広がりが見えなかったところで広がりが見えつつあるというのが、今見られている現象です。
2週間で6つのクラスターが発生
こちらは、それぞれクラスターの発生状況についてです。ピンクのところが6月21日から8月17日までに見つかったクラスターで、ブルーのところが8月18日から31日までに見つかったクラスター。数で見るとほぼ同じように見えるんですけど、期間がまったく違います。前者のピンクのほうは2カ月間で5つの保育所クラスターでしたが、このデルタ株については2週間で6つのクラスターが発生していると。ただ、比較の表としてこの書き方が正しいかどうかは分かりませんが、言いたいのは、この2カ月の期間であった数とほぼ同じぐらいの数が、もうこの2週間でそのクラスターが出ているというところです。また、出てる先としても保育所、認定こども園、学童保育であったり放課後デイ、こういったところで多く見受けられます。 その、じゃあ児童クラスターが、どういうふうに感染が広がっていっているかということの感染経路についてですけれども、一番多いのは、職員さんから子供にいく場合が一番多いです。職員さん、もう本当に感染対策徹底されてると思いますが、ここはよりいっそうの徹底をお願いしたいと思います。 そしてあまりなかった事例として、いわゆる僕がいつも逆流現象と言ってるやつですけども、子供から職員、あるいは子供から家族にうつると。子供同士でうつって、子供が家庭に持って帰って、それが親にうつる、職員にうつるという場面ですけれども、子供から職員のクラスターが4つあります。合計33施設ありますが、この33施設中10施設において、子供から家庭への感染が認められました。つまり子供が家庭に持ち帰って、そこから親の年代にうつると。親の年代といえば、やはり現役世代、重症化しやすい年代でもありますので、ここはなんとか抑えていかなければならないと思っています。 また、府立学校ですけれども、の新規陽性者数、これ、非常に増加をしています。6月、7月、8月と1カ月ごとに見た陽性者数で、そして休校した学校の数ですが、6月は16校、7月は37校ですが、8月は延べ数で143校になってます。府立学校全体が176校あります。これは延べの校数ですので、それで143校。陽性者が見つかったら基本的に府立学校は原則3日間の休校をします。それをカウントに当然入れてますので、学校間で広がった数、子供・子供感染で広がったということの数ではないんですが、それでも非常に10代の感染者が多いからこそ、こういった休校する学校が増えてるという現状です。