3日午後「大阪880万人訓練」実施 マナーモードでも音付きの緊急メール受信
地震の発生を想定し「大津波警報発表」を伝える訓練用の緊急速報メールが届く「大阪880万人訓練」が3日午後、大阪府内で行われる。訓練実施時刻に大阪府内に滞在している人の携帯電話がマナーモードになっていても「大津波警報発表」の音付きの緊急速報メールが届くもので、大阪府は「府内の皆さんには、身を守る行動や、災害時の備えについての確認など、できる範囲での訓練に参加していただくようお願いします」と呼びかけている。 【中継録画】定例記者会見で「大阪880万人訓練」について説明する大阪府の吉村洋文知事
3日午後1時33分ごろ緊急速報メールが携帯電話に一斉に届く
府の発表によると、訓練は午後1時半に南海トラフ巨大地震発生を想定。府下市町村や企業などと連携し、地震発生を館内放送や屋外スピーカーなどで府民に知らせる。 さらに同33分ごろ、大津波警報発表を伝える訓練用のエリアメールや緊急速報メールが、携帯電話に一斉に届く。そして、府全域向けのメール発信に続いて、2回目のメールを独自に発信する市町村もある。
他府県在住者の携帯電話も訓練時刻に大阪府内にいたら音付きメール着信
このメールは、訓練実施時刻に大阪府内を訪れている府外在住者の携帯電話に着信するケースもある。逆に大阪在住の人が、府外へ出ていたらメールは届かない。 マナーモードにしていても着信音がなるため、自動車運転時などに突然鳴っても、あわてないよう注意しておきたいところだ。 また、府は「エリアメール/緊急速報メールの着信音を鳴らしたくない場合は、受信設定を「オフ」にする、またはあらかじめ携帯電話の電源を切っておいてください」と呼びかけている。
1年に1回くらいは災害発生時の行動を考えていただくのは重要
大阪府の吉村洋文知事は、2日午後に行われた定例記者会見でこの訓練について説明。「エリアメール、緊急速報メールが鳴ります。鳴ってうるさいやんかと思われるかもしれませんが、1年に1回くらいはこういった大きな地震、津波があるかもしれないということを肌で感じる。そして、その時どうしようか考えていただく機会は重要だと思っていますのでよろしくおねがいします」と話していた。
知事「災害起きたらコロナより避難を優先して」
また、会見では訓練実施について報道陣から「府民に意識してほしいことは」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「もし災害がおきたときはコロナより避難を優先してもらいたいと思います。コロナの恐れがあるから避難所に行かないでおこうじゃなくて、大きな災害がきたらそれ以上に失われるリスクが高くなってきます。そこは躊躇(ちゅうちょ)なく、避難していただきたいと思います」と答えていた。 詳細は大阪府の公式サイトで。