子供支援「使えないカードは配らない」大阪・吉村知事会見6月15日(全文5完)
決定過程にかなり不透明さが残るのでは
人民新聞:分かりました。では選定の過程についてなんですけれども、大阪府の政策企画部からの聞き取りですと、選定委員会として村上財団、それから府の政策企画部の課長、それから外部有識者が出席しているということで、外部有識者についてはホームページの公開をしないと言っています。その理由としては、有識者に対して許可を取っていないということ、それから懇話会等の位置付けをしていると。そのために公開の必要がないというふうに言っています。また、選定の過程についてもホームページでは公開していないということなんですけれども、これは決定過程でかなり不透明さが残るかなと思うんですが、その件についてはどう思いますか。 吉村:まず、公募で決定をしていっています。この、まず選定手続きに知事自身が関与するということは、基本的にありません。これは公正な公募等を実現していくためにも、この部局において制度設計をし、そしてこういった手続きで進めていきますということをオープンにし、そして選定委員会で決めていくということになるというふうに思っています。なので、今のこの手続きの中で進めていくということになると思います。 人民新聞:知事が関与しているかということは聞いていません。私が聞いているのは決定の過程を公表しない、ホームページで公表しない、あるいは有識者の名前を公表しないというのは、どう思われるかと聞いているんです。
情報公開請求すれば出すということか
吉村:だから決定の過程は公表してるんじゃないですか。だって、こういった公募手続きでやりますということも含めて公表してるので、公表できる範囲で公表してる、手続きとしては公表してると思うんですけども、それで何か、1人1人の意見がどうかとかっていうのを、これはさまざまな情報公開請求制度があるから、そういった手続きには載るんでしょうけれども、公表してないというのは、ちょっと違うんじゃないかなとは思います。 人民新聞:情報公開で出してくださいということ、それなら出るということということですか。 吉村:いや。じゃなくて、特別に何かこれだけ違う手続きをやってください、というのであれば違うんじゃないですか、ということを私は申し上げてます。 人民新聞:分かりました。では、この制度についてなんですが、2020年から始まっていて、2020年4月の時点でNPO法人釜ヶ崎支援機構というところが、野宿者支援でこの支援を受けているんですけども、同じ2020年4月に、あいりんセンター周辺の住民を追い出すために訴訟を知事が起こされていると思います。この事業に当たって、大阪府のホームページでは知事が動画で「誰一人取り残さない社会をめざす」というふうな発言をされていますが、この実態を見ますと、野宿者支援について、支援すべき野宿者と追い出すべき野宿者がいるという認識を持っているということでよろしいでしょうか。 吉村:そんな認識は持っていません。それから、河住さんでしたっけ。 人民新聞:はい。 吉村:河住さんがこの事業者を選定せよとか、いろいろ意見があるのかもしれませんが、これは公募の委員会で選定をされるということになります。全てが当然、選定されるわけでもないということになろうかというふうに思います。そして、あいりん労働センターについて訴訟してるっていう、さっきの指摘ですけども、不法占拠状態になってます。そして、ここについて建て替えとするというのも、地元の人とも議論を重ねながら、ロードマップで意思形成もしてきました。にもかかわらず、不法占拠をする一部の方がいらっしゃるので、そこについては、なかなかこれは実現、あれはもう不法占拠ですから、訴訟を今しているということです。このNPO支援のクラウドファンディングの制度とは無関係だと思います。 人民新聞:分かりました。ありがとうございました。 司会:ほか、ご質問よろしいでしょうか。それでは記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。マイクのほうを幹事社のほうにお返しいたします。 毎日放送:本日、政務のご質問はありますでしょうか。それでは質問のある社、お願いします。朝日新聞さん。