大阪府・吉村知事が定例会見7月14日(全文1)重症病床は目標を上回る580床を確保
注意すべきは人出
60代以上の方は、これはワクチンの効果かちょっとまだ分かりませんけれども、増えていないという状況にありますが、顕著なのは20代、30代が増えている。今までの経験則上でいくと、20代、30代が増えると、そのあとの年代も増えてきて大きな波になると。まさにその入り口に立っていると思っています。ちなみに見張り番指標についてはもう1を超える状態がずっと続いているという状況です。 療養状況です。まず重症者については今なお減少傾向にあるという状況です。重症者、遅れて増えてくる傾向にあるというのが1つと、もう1つはワクチンの効果があるかどうか、ちょっとここはもう少し分析する必要がありますが、重症者自体は減っている。でも逆に、宿泊療養、それから入院については少しずつ感染者が増えていますから、やはりここは少しずつ増えているという状況です。 ここ、やはり注意しなきゃいけない部分としまして人出です。人と人との接触する機会、人流が伸びている時期に入ると、それに合わせて感染者が増えてくる。これが減少すると感染者が減ってくるというのがこれまでの経験上、明らかです。ここを見ていただきたいんですけど、3月1日から4月4日まで、ちょうど春休みのとき、年度替わりのとき、第4波が起きる直前のころですけれども、そこを100%として見たときに、まん延防止の期間に入り少し減り、そして緊急事態で大きく減りました。緊急事態が再延長になって少し増えましたが、まん延防止、緊急事態宣言が解除されて、まん延防止に移行して、今、まん延防止が延長されていますが、まん延防止の期間に入ってから、もう日中についてはほぼ100%の状態に戻っています。
重症病床については500床を目標に
つまり3月とほぼ同じ状態、第4波の前とほぼ同じ状態になっているという状況です。夜間だけは15%から20%ほど減が続いていると。これはやはり時短のお願いをしていることにつながってくるとは思いますが、全体の平均的な滞在人口としては96.8%ですから、もうほぼ3月と同じような状況になっています。 先ほどは梅田ですが、こちらは難波です。ほぼ数字は同じです。同じような傾向になっています。ですので、非常に人口の多い大都市で、いろんな繁華街も擁する、活動の機会も多いというところですから、人出が増えてくると当然、感染者数もそれに合わせて増えてくるというのがこれまでであり、そして今、まさに人出が増えている状況なので、これからデルタ株の存在も考えると、また、夏休みに入っているということも考えると、これはどう考えても僕自身は第5波にもう入っていると、その入り口にあるというふうに思っています。ですので、ちょっとここはぜひお1人お1人の感染対策の徹底をお願いします。 病床の確保についてです。この間、大切なことは、感染者数を抑えるということも非常に重要ですが、一方で、われわれ行政としても病床を確保すると、これは医療機関の皆さんと協力して最大限確保していくということが非常に重要な役割でもあり、責任だと思っています。その中で非常に高い目標を掲げました。重症病床については500床を目標にするということを掲げました。第4波の前は約220床でしたけども、500床を目標にするということを掲げました。これは非常に高いハードルになります。人口1.5倍の東京都においても重症病床の確保病床は370床ですかね。370床と。神奈川県においては199床だったと思いますが、人口は神奈川と大阪、ほぼ同じです。いかにこの重症病床を増やすのが難しいかという状況ですが、その中で本当に多くの医療機関の皆さんに協力をいただくことができました。結果、重症病床については500床の目標を上回る580床を確保するということができましたのでご報告をいたします。 まず病院についても分類分けをして機能分化をしていこうということで、これは6月の中旬から始めたことですけども、重点の拠点病院と、それから中等症・重症一体型病院、これはマル1、マル2、中等症・重症一体型病院1、2ということをつくって。そして重症については重症拠点病院と、これはECMOも対応できるという病院が基本になりますけれども、重症拠点病院。