大阪市が各区の集団接種を来月から休止へ 松井市長「身近な診療所で接種を」
大阪市の松井一郎市長は12日午後、大阪市役所定例記者会見を開き、国から供給される新型コロナウイルスのワクチンが不足していることから、現在、大阪市24区で行われている集団接種を来月から休止すると発表した。 【中継録画】「ワクチン接種計画見直しでも、11月末までに希望者にできる」大阪市・松井市長(2021年7月12日)
これまで大阪市では、インテックス大阪(大阪市住之江区)に設けられた大阪市大規模接種センターや、大阪市内24区の区役所の区民ホールなどで行われた集団接種、大阪市内の診療所などで受ける「個別接種」が行われてきた。 しかし、国から供給されるワクチン不足を受け、今週から集団接種の新規受付を終了するという。また、8月2日から大規模接種センターでは、基礎疾患を有する人や高齢者施設の従事者、60歳から64歳の人などを優先して受け付けるとしている。個別接種については、引き続き実施するとしている。
会見で松井市長は市民に対し「市民のみなさんの中には早くワクチンを打ちたいという方がおられるのはわかっておりますが、なんとか市民のみなさんに混乱なく接種をいただこうと思うと、今の接種能力を下げさせていただくしかありません。ワクチン量が限られている中で、集団接種会場というものを閉じさせていただいて、市民のみなさんにはかかりつけの身近な診療所で接種いただきますようお願いします」と呼びかけた
また、松井市長は「ファイザーとモデルナのワクチンを合わせた供給量の見込みを計算すると、国が示す供給ベースによっても11月末までに希望するすべての市民の方への接種が可能と考えます」とも話していた。