アイドル恋愛事情 熱愛発覚に事務所のマネージメントは
芸能界の中でもとりわけアイドルというジャンルには恋愛問題がつきまとう。“疑似恋愛”という側面があることから熱愛発覚などが要因で人気の急降下や所属グループからの脱退あるいは引退といった事態に至ることも珍しくない。近年はSNS全盛時代となりよけいにプライバシーを守ることが難しいともいわれる。最近の“アイドル恋愛事情”はどうなのか。
「アイドルには一線を越えないで欲しい」願望は不滅?
「ファンの皆さんの反響は恋愛と結婚で大きく別れると思います」と話すのは、老舗芸能プロダクションの50代男性マネージャー。 「結婚発表となると略奪婚など不穏なケースをのぞいてはとりあえず祝福しないといけない空気になりますね。今まで応援してくださっていたファンの皆様も内心『どれだけお金使ったと思ってるんだ』ぐらい思ったとしても、きちんとした形での結婚発表であればSNSに祝福コメントを入れたりもしてくれます。ところが恋愛となるとなかなかそうはいきません。『裏切られた』という思いからのバッシングが圧倒的に多くなってしまいます。こと恋愛に関しては以前より寛容になったということはほとんどないと言っていいでしょう」 それはどんなに時代が変わってもアイドルを応援するファン気質は昔から基本的には変わらないからだという。 「アイドルに興味のない人たちからすれば『そもそもアイドルなんて手の届かない存在なのに何マジになってるの?』って思うでしょうが、ファンはそうはいきません。某アイドルが映画に出てキスシーンがありそれを見たファンたちが泣き出し、さらに数人が耐えきれず途中で席を立つ人もいた、ということもありました。それほどピュアな人たちが応援しているのがアイドルであり、虚像であるからこそ一線を越えないでほしいということなんだなあ、と」と話すのは、民放放送局の50代男性プロデューサーだ。 広義の意味で公人としての側面も持つアイドルは「夢や希望を届ける」「ファンがあって成立する」「偶像」など肩書から想像されるイメージや「こうあってほしい」「こうだよね?」的な意味で、ファンが求めるものは昔も今も大差ないということか。